レノファ山口FC

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PREVIEW

11年ぶりに対戦の鳥取戦

主導権を握るサッカーで「ミラーゲーム」を制そう!

 

 

維新みらいふスタジアムに少しずつ春の足音が聞こえるようになってきた。カレンダーを1枚めくって、いよいよ芽吹きの3月。明治安田J2・J3百年構想リーグWEST-Bを戦うレノファ山口FCは捲土重来を期して、熱い試合を繰り広げる。

 

3月初戦に迎えるのはJ3のガイナーレ鳥取。Jの舞台で対戦するのは11年ぶりだ。Jリーグでの前回対戦は2015年11月23日のアウェイゲーム。平林輝良寛さんの劇的同点ゴールでレノファがJ2初昇格を掴んだ一戦で、それから約10年の時を経て再び両軍が顔を合わせる。当時から選手も戦い方も変わってきているが、絶対に負けられない戦いだというのは変わらない。中国地方をホームとするチーム同士の対戦でもあり、プライドを胸に戦っていこう。

 

今の両チームは似たようなフォーメーションを組んでいる。3-4-2-1ないしは3-2-4-1のシステムで、ハーフウェーラインを挟んで鏡合わせのいわゆる「ミラーゲーム」となる。また、ボールを保持しながら前進するという基本的な戦い方にも類似点がある。

ただ、レノファは前節の鹿児島戦で右サイドの22.奥山洋平のスピードを生かした攻撃はできたものの、ボールを保持する質や攻撃のバリエーションで相手を上回れず、勝ち越すことができなかった。その反省を踏まえ、小田切道治監督は次のように話す。

 

「(鹿児島戦は)自陣に向かうシーンが多かったので、しっかり修正したい。鳥取戦はどちらが主導権を握るか、やり合いのところはある。相手をどうずらしていくか。ずらした先にどこにスペースが生まれてくるか。そこは大事な要素になる」

主導権争いで特にポイントになるが6.輪笠祐士と40.成岡輝瑠の両ボランチだ。システムが噛み合う分、ボランチは相手からの厳しいチェックを受けることになるが、うまく相手を誘い出しながらボールを前に進められれば、レノファが優位に立てそうだ。

 

対する鳥取もボランチが攻撃の中心となり、大宮や北九州でプレーしてきた高柳郁弥(背番号32)、長身の大卒ルーキー・田制裕作(同16)が要の存在。レノファにも所属したトップ下の矢島慎也(同21)もポゼッションに関わってくる。彼らに気持ちよくボールを持たせないためには、19.山本駿亮や34.古川大悟の前線からのディフェンスは重要になる。

 

また、3試合続けてベンチ入りしている16.糸原紘史郎は鳥取県出身で、2019年から5シーズンにわたって地元のガイナーレ鳥取に所属した。今節も21.チェ ヒョンチャンが先発する可能性が高いものの、2月25日に28歳の誕生日を迎えたばかりの糸原の貢献も、レノファに力を与えてくれそうだ。

 

今年はレノファや鳥取以外にも3-4-2-1のフォーメーションを採用するチームが多く、このあとの試合でもミラーゲームになる対戦カードは多い。中でもボール保持の質が高い鳥取との試合からは、今のレノファが持つ強みや課題がはっきりと見えてくるだろう。今季2勝目を追いかけるのはもちろんだが、中長期的なチームの成熟のためにも大事な試合だ。選手たちが前向きに相手にぶつかっていけるように、熱い声援で後押ししていこう!

 

そして、ミラーゲームは手堅い試合にもなりやすく、90分を終えて同点という場合も十分に考えられる。その場合はPK戦で決着をつけるのが今大会の特徴。90分で勝てるのが一番だが、PK戦もまた勝負強さを磨くには絶好の機会だ。普段とは異なるPK戦の存在も頭の片隅に入れて、11年ぶりの鳥取戦を楽しみたい。今後につながる勝利を目指し、3月初戦もみらスタが一丸となって熱く戦っていこう。

PICK UP PLAYER

34.古川大悟選手

みらスタでの連続ゴールへ

古川大悟が春を呼ぶ!

 

 

開幕からの3試合にフル出場している34.古川大悟にとって、今節は維新みらいふスタジアムでの2戦連続ゴールが懸かる試合となる。2週間前は22.奥山洋平のクロスボールを呼び込み、相手のマークを外してヘディングシュートを放った。古川らしい一撃で今季初勝利につなげており、鳥取戦への期待も大きい。

 

古川は千葉のアカデミーからトップチームに昇格した才能豊かなレフティーだ。ただ千葉では十分な出場機会を得られず、2019年にJFLの三重に期限付き移籍。そののちにJFL時代のいわきに移って足場を固め、2022年に再びJリーグの舞台に戻ってきた。25年にレノファに加入し、昨季はリーグ戦33試合に出場している。

 

昨年は途中出場が多かったものの、今季は1トップでポジションを確保し、開幕からフルで走り続ける。先発起用は、強度の高い守備で相手の動きを限定する献身性、2節前に見せたようなゴール前の質で信頼を得ている証拠だ。ただ古川は慢心せず「スタメンで出る喜びよりも責任感のほうが強い」と話す。

 

「試合に出ているにもかかわらずこういう結果になっている責任は感じている。3試合とも90分出ていて1ゴールしか取れていない。使われている嬉しさよりも責任感のほうが大きい。試合に出れていない選手もいるので、そういうことを含めるともっと結果で示さないといけない」

 

昨年5月には第一子が生まれ、滋賀戦では親子でスタジアムに入場した。「子どもができてからは一層家族のために頑張らないといけないという気持ちが大きくなった」と話すように家族思いのパパであり、ピッチに立てばチームの成績に強い責任を感じたり、仲間をプレーで助けたりする優しさが古川の良さでもある。

 

しかし、FWとしては時にそれが“弱点”になり、シュートゾーンにいながら足を振り切れないことも。小田切道治監督は「もっとエゴを出してほしい。熊本戦ではクロスを選択したことがあったが、どんどん打っていい」といい、映像を見せてシュートの意識を持たせる。古川もそこが重要だと自認しこう語る。

 

「僕自身、シュートに関しては打てそうで打てないシーンがあった。そういうところを含め、もっとエゴを出してシュートを打っても良いと思う。ゴールはもちろん狙っているし、こだわっていきたい」

 

鳥取戦は優しさゆえのもったいなさの払しょくし、ホーム戦での連続得点を目指したい。もっとも、鳥取はボールポゼッションの質が高く、古川には引き続いてディフェンスでの貢献も必要になる。

 

「(鳥取は)後ろからつないでくると思うが、自分たち前線の選手がうまくパスコースを消しながらやっていかないといけない。コースを一つ消せば、後ろの選手も助かると思う。どうプレスにいくかがキーポイントになる」

 

その言葉からも伝わってくるチーム思いの献身性と、FWとしてのエゴを出してゴールを狙う積極性という相反しうるタスクを両立させることが、古川の成長とチームの勝利に直結する。難しい役割に挑むことになるが、「このサッカーをやることで最短でのJ2昇格が見えてくる」と力を込め、思い切って両輪を回していく。

 

「まずは対峙する選手に1対1で負けない。基本的な部分ではあると思うが、球際や切り替えで相手を上回らないといけない。滋賀戦はそれができて勝利できた。今は連敗しないことも大事。最後まで勝ちにこだわる集団だというのを見せていきたい」

 

家族を愛で、チームを思い、サポーターの集うスタジアムを沸かせる古川大悟。気持ちを込めて戦う3月初陣で、維新みらいふスタジアムに春を呼んでくる。

選手コメント

前からプレッシャーを強く行っている分、背後のケアはもっとはっきりしていきたいです。セットプレーや背後の抜け出しからの失点があるので、判断のミスをなくすためにもコミュニケーションはしっかり取らないといけないですし、失点することが習慣になってしまわないように、鳥取戦は絶対に無失点でいきたいです。

 

今年はビルドアップでも思い切ってつないでいますが、自分たちのコートでのビルドアップは悪くないですが、相手コートに入ったときにどうやって崩すかはまだ課題です。ただ、キーパーはビルドアップのスタートになるので、良いボールを配給できれば良い攻撃ができると思います。リスクを取らないと得られるものもないので、勇気を持ってチャレンジしていきたいです。

 

鳥取も勇気を持ってビルドアップしてくるイメージがありますし、矢島慎也選手の存在感もあります。矢島選手は良いボールが入れば違いを見せてくる選手で、シュートの質も高いので気をつけないといけないです。ただ、我々は個人ではなくチームで戦っているので、チームで相手に対して戦えれば、十分に勝てると思います。キーパーとして一番大事なのはセーブすること。鳥取戦はホームでできるので、絶対に無失点で勝てるようにやっていきたいです。

選手コメント

(前節のシャドーでの起用は)見ている方にはサプライズのように見えたかもしれないですが、練習からやっているポジションだったので、いつも通りやれたと思います。ウイングバックよりも前で関われるので、僕としてもポジティブにプレーできています。この半年では5ゴール5アシストは目標設定しているので、そこに向けてもしっかりやっていきたいと思います。

 

小田切監督が求めていることでもありますが、自分たちが動きを止めてしまうと相手に捕まりやすいので、みんなで流動的にやることはトライしています。その質をいかに上げていくかという段階ではありますが、流動的にやることで意外とぱっとスペースが空いたりするので、引き続き動きの質は高めていきたいです。

 

鳥取戦もミラーゲームなので、それこそ止まるとマッチアップされてつかまるので、いかに動きを作って、ズレを作っていくかの勝負になってくると思います。僕自身もより動き回っていきたいと思います。鳥取の選手では、河村匠選手亜は同い年で地元も同じです。中学校時代(三井千葉SC)はチームメイトでしたし、家族も仲が良いです。サイドでやり合う可能性もあるので、ピッチで再会できるのが楽しみです。

前節フォーメーション

前節ハイライト

スタッツ

jstats

ガイナーレ鳥取 PICK UP PLAYER

矢島慎也(背番号21)

鳥取の攻撃構築の要

アイデアのあるプレーに警戒!

 

鳥取のキーマンであり、レノファが警戒すべき選手の筆頭が矢島慎也だ。2012年に浦和ユースからトップチームに昇格し、浦和やG大阪、J2時代の岡山などでプレーしてきた。2023年に1シーズンのみだがレノファにも所属し、同年は32試合に先発してボランチやインサイドハーフで起用された。そのポジションからも分かるように、ピッチの中央でボールに関わり、ゲームを動かせる攻撃の要として大きな役割を果たした。

 

昨季もJ1清水で30試合に出場した矢島は、J1通算140試合7得点、J2通算178試合26得点という輝かしい結果を残してきた。その経験をひっさげて、今季はJ3のガイナーレ鳥取に移籍先に選んだ。矢島にとっても新たなチャレンジだ。

 

鳥取でもトップ下が持ち場となっており、3試合連続で先発出場している。レノファ時代と同様に攻撃で違いを生み出しており、ビルドアップの一翼を担ったり、縦パスを引き出して局面を一気に変えたりと矢島らしさを発揮。前節の大分戦ではコースが見えるとすかさずシュートも放った。ボールを失わないコントロール力や精度の高いキックはレノファにとっては脅威。レノファ守備陣は矢島に自由を与えないためのしっかりとした守備が必要になり、矢島とのプレー経験がある40.成岡輝瑠、2018年の仙台でチームメイトだった3.大岩一貴などの対応もカギを握りそうだ。

INFORMATION

 

 

●3月ホームゲームチケット発売中

 

 

レノファニスタ