レノファ山口FC

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PREVIEW

ホーム開幕戦は12年ぶりの対戦カード!

守備と攻撃の積極性を貫き、勝利を掴み取ろう

 

明治安田J2・J3百年構想リーグWEST-Bを戦うレノファ山口FCのホーム開幕戦がやってきた。対戦するのは去季のJFLで準優勝し、入替戦を制してJリーグ入りを果たしたレイラック滋賀FC。レノファが同チームと対戦するのはJFLに所属した2014年以来12年ぶりで、Jリーグの先輩としても絶対に負けられない一戦だ。

 

レノファは前節の開幕戦を1-2で落とした。雪のコンディションへの対応が遅れたり、守備に生じたほころびが修正できなかったりして主導権を握れない試合になった。それでも終盤には6.大岩一貴のフィードをスイッチに22.奥山洋平が右サイドを突き、クロスから28.小林成豪がチームの今季初得点を奪取している。

 

ホーム開幕戦でまず楽しみなのが、得点シーンのような選手の特徴を生かした攻撃だ。奥山と小林の連係からは他にもチャンスを作っており、彼らのスピードやゴールへの嗅覚はレノファに勢いをもたらしてくれそう。また、大岩は3バックの右というポジションながら、何度か攻撃に出ていく場面を作った。

「流動的にやる中で抜け出せる場面は作れた。人が動いて空いたところに走る。開幕戦はゴールにつながらなかったが、流動的にやったり、連動してスペースを作って走っていくということはみんなでやっていきたい。失点したところを修正して繰り返さないようにして、勝つ試合を見せたい」

 

大岩はそう話す。守備でもキーになるポジションだが、バックラインの選手が自ゴール前から相手ゴール付近まで足を伸ばす攻撃はダイナミックでワクワクするものがある。滋賀戦でも再びDFがFW然とした動きを見せてくれそうだ。もちろん小林の得点をニアサイドのスルーでお膳立てした34.古川大悟、シャドーの位置でボールの引き出しと供給を担う4.中島賢星なども決定機創出には欠かせない。流動的かつアグレッシブな攻撃には注目だ。

 

対するレイラック滋賀FCは前節が降雪のために中止となっており、今節が開幕戦となる。レノファが持てる情報量は少ないが、中盤ではベテランのロメロ フランク(背番号24)、最終ラインにはボールを動かせる藤谷壮(同44)や元レノファの宮城雅史(同3)などがプレーしており、自陣からのビルドアップで厚みが感じられる。ただ、沼津との入替戦第1戦では3ゴール中2得点がコーナーキックからで、セットプレーにも警戒が必要だ。

 

また、昨季まで沼津の選手としてプレーした24.沼田航征は入替戦を戦っているほか、JFL鈴鹿に期限付き移籍していた27.水口飛呂もJFL第16節の滋賀戦に出場している。水口にとってはほろ苦い試合となったようだが、滋賀と対戦した彼らの経験は生かしたい。

それに昇格年のレノファがそうであったように、やはり上がってきたチームは勢いがある。油断をしていてはやられてしまう。構えることなく前線からのプレスを効かせて相手にボール保持の余裕を与えないことが肝要だ。相手がJFL時代のまま3バックで臨んでくるのか、4バックに仕様変更しているのか。プレスに行けば蹴るのか、つなごうとするのか。多々読みづらい部分はあるものの、サポーターの応援も力に変えて積極性を出し続けたい。

 

ちなみに2014年の滋賀(当時はMIOびわこ滋賀)との対戦成績はレノファの2戦2勝。第1戦目はレノファが4-1で快勝し、第2戦目では宮城が前線にも動いて攻撃に関わり、2-1で競り勝った。

 

12年の歳月を経て再び対戦する両チーム。先にJリーグ入会を果たしたレノファにとっては絶対に落としてはならない一戦だ。現代サッカーで両軍が持てる情報量に差があるのは手痛いところだが、メンタリティーの積極性とテクニックの巧みさで上回り、ホームの大声援の後押しでも上回って、勝利を引き寄せよう。

PICK UP PLAYER

6.輪笠祐士

生まれ変わったレノファの初勝利へ

キャプテン“ワカ”がホーム開幕戦に挑む

 

 

1週間前の開幕戦は輪笠祐士にとって二十代最後の試合だった。雪の舞った節目の90分は、思わぬ形でのポジション変更もあり輪笠本人が納得する試合にはならなかったが、小田切道治監督を「さすがだ」とうならせるパフォーマンスを披露。キャプテンを背負う頼もしさが随所に現れた。

 

今年も基本となるポジションはボランチだ。途中加入の去季はケガで「不本意なシーズン」となっただけに、輪笠は万全の準備で開幕戦に備えた。戦術的にもコンビを組む成岡輝瑠とのバランスは良く、ボールを動かして相手のウィークを突いていく作業ができそうだったが、雪中の開幕戦の立ち上がりにディフェンスラインの一角を占める沼田航征が負傷する。

 

沼田がピッチで治療を受けている間に、輪笠は小田切監督に呼ばれて沼田がプレーしていた3バックの左への移動を指示される。中盤の職人にとって「練習試合でちょっとやったくらい。イレギュラーだった」という急展開だったが、輪笠は難しさを感じながらも順応する。

 

「ボールの動かし方では左利きの航征があのポジションをやっていて、練習試合でも良い手応えを持ちながらやれていた。その中での離脱だったので航征のプレーのイメージも持ちながらやったが、右利きという違いもあり、あまりやっていなかった分、リスクを負いすぎないように自分の中ではコントロールしながら試合を進めた。攻撃の部分ではもっとやれたことはあったのかなと思う」

 

そう話ながらも、時間が経つとともに輪笠は彼らしくボールポゼッションの一翼を担い、ボールホルダーの逃げ道になったり、奪われたあとの対応に動いたりと献身性を押し出して、味方が出す攻撃の迫力をサポートする。「不完全燃焼に終わった」。試合後にそう首を振ったが、小田切監督が目指す攻撃の流動性を慣れないポジションからも支えたのは間違いがない。

 

輪笠はFC東京のアカデミー出身で、日体大を経てJリーガーとなった。J3福島でJデビューし、2021年以降はJ2にステップアップ。去季は岡山でJ1の舞台にも立ったが、スタメン定着とはならず、降格の窮地にあったレノファに迎え入れられた。ワンアンカーを敷いた当時のレノファでプレーエリアの広さを強みとして発揮したが、9月に無念の負傷離脱。チームを救えなかった悔しさを胸に抱いて、今季はレノファへの完全移籍を決断した。

 

チームの目標はJ2への最短復帰で、輪笠も特別大会を生かしてチーム力増強に熱を注ぐ。特に輪笠はシーズン序盤こそが「レノファは変わったということを示す」時間になると語気を強める。

 

「今年は結果にこだわるということはチームとしても意識しているので、公式戦の大事な初戦を落としたのは悔しい。今度はホームでの開幕戦なのでとにかく勝つ。それにプラスして、みなさんに満足してもらえるゲーム、レノファは変わったんだということを見せないといけない。開幕戦でそれを見せられなかったので、気持ちとしてはもっとやらないといけない」

 

ホーム開幕戦の相手はJ初挑戦の滋賀。どのポジションで起用されるかは分からないが、輪笠は「最初の入りから自分たちが襲いかかる守備をしないといけない。相手に良いプレーをさせてしまうと気持ちとしても余裕を持たせてしまう。入りの部分が大事だ」といい、ボランチで出ても、バックラインで出ても、最初のプレーから違いを見せたいと誓う。

 

そしてこの試合が、30歳のファーストゲーム。レノファでは過去にも40歳前後までプレーする選手がいたことを思えば、それはサッカーキャリアとしての通過点に過ぎないかもしれないが、輪笠は思いを新たに「結果を出す試合にする」と気持ちを昂らせる。

 

「この年までサッカーができていることに感謝しつつ、まだまだ大好きなサッカーを続けていきたい。一日一日、一試合一試合を大事に、そういうところで自分の存在意義を出せるように引き続きやっていきたい。目指すサッカーをホーム開幕戦で見せられればワクワクする内容になる。自信を持って戦っていきたい」

 

最短でのJ2復帰を目指すチームに全力を捧げ、輪笠祐士は今節もその広い視野で勝てる試合を作ってみせる。

選手コメント

熊本での開幕戦は不甲斐ないゲームをしてしまったので、ホーム開幕戦はもう一度期待感を持っていただけるような戦いをしないといけない。最初のワンプレーから(見ている人を)「おっ」と惹きつけられるような試合をして、勝てるように頑張っていきたいと思います。(熊本戦も)自信を持ってボールを動かせたら良いシーンは何回かありましたので、その時間と量、質を上げていくことは必要ですが、前提として試合の入りからしっかりやることは一番大事なことです。

 

滋賀については相手が開幕戦もやっていないので情報としては正直少ないですが、前線の選手だったり、攻撃的な選手、Jリーグでも経験のある選手もいますので、そこの前線の人数の掛け方やコンビネーションは特徴だと思っています。

 

(レノファの攻撃では)相手の状況を見ながら背後も狙えますし、出てこなければ組み立てながら前進したいというのはあります。ポジションをどんどん動かしながら流動的にやる。そこは去年から変わったポイントの一つだと思います。流動的に動いて相手の嫌がることをする。攻撃もアグレッシブに守備もアグレッシブにやりたい中で、(熊本戦の)守備ではアグレッシブに行きすぎて穴が空きましたが、攻撃ではアグレッシブに行けるシーンがあったことを継続していきたいです。

選手コメント

(熊本戦でアシストにつながった場面は)自分の動きに合わせてカズさん(大岩一貴選手)がちょうどいいところに出してくれました。なかなかスペースがない中でもあの場所に落としてくれるという質も高いですし、ありがたかったです。中には二人が入ってくれているのが見えました。ダイゴ(古川大悟選手)はニアに走ってくれるのでそこへ出したら、ダイゴも良いタイミングでスルーしてくれて、良い形でのゴールになったと思います。

 

(滋賀戦は)強度で負けていたら話にならないと思いますし、その中でも質を上げていくことが大事だと思います。人数を掛けた戦いをしたり、自分であれば個の特徴も生かして背後に抜けたり、そういうところを出してみんなで違いを見せていきたいと思います。

 

相手の情報は少ないですが、自分がやることは変わらないです。どんな相手が来てもウラのスペースに走る時にスピードで負けないとか、1対1にも負けてはいけないです。サッカー選手である以上、目の前の相手に勝つことにこだわりたいです。やることは変えずに、攻撃の選手なのでアシストだったり、得点だったりでチームを勝利に導けるようにやっていきたいので、前節のアシストのような場面を一つずつ重ねていきたいです。

前節ハイライト

レイラック滋賀FC PICK UP PLAYER

宮城雅史(背番号3)

経験を生かす滋賀守備陣の要

J2昇格に導いたベテランの凱旋!

 

2014年にレノファに加入し、4シーズンにわたってプレーした宮城雅史が滋賀の注目選手だ。宮城はセンターバックやアンカーを主戦場に、レノファ加入年にJFLからJ3、翌年にはJ3からJ2へと駆け上がった。2018年に京都サンガF.C.へ移籍。その後は地域リーグでのプレーも経て、2023年に滋賀に加入。ベテランとなった宮城は経験を生かし、チームをJ3に導いた。

 

レノファの昇格に関わった頃の宮城はプロ契約ではなく、テレビ局のスタッフとして働きながらボールを追った。生活のためでもあり、自分の将来のためでもあったが、働きながらJリーグ到達を叶え、チーム内外で感動を分かち合った。レノファを離れても宮城の活躍を応援する人は多く、35歳というベテランになっての凱旋は大いに注目を集めそうだ。

 

ポジションはセンターバックでの出場が見込まれ、34.古川大悟や19.山本駿亮などレノファのFW陣と直接対峙することになる。ハイボール対応を含めた対人守備に宮城は緩まずに挑むだろう。今のレノファが滋賀から得点を挙げるには、経験を引っ提げた宮城を突破する必要がある。今のレノファでフィニッシュに関わる選手たちと、滋賀でJリーグ復帰を叶えた宮城との対決は見応えたっぷりだ。

INFORMATION

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レノファニスタ