レノファ山口FC

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PREVIEW

さらなる高みを目指す地域リーグラウンド最終戦

球際の迫力と多彩な攻撃パターンで流れを呼び込もう!

 

 

明治安田J2・J3百年構想リーグの地域リーグラウンドはいよいよ最終節。レノファ山口FCは開幕戦で対戦したロアッソ熊本をホームの維新みらいふスタジアムで迎え撃つ。前節を終えてもWEST-Bの接戦模様は変わらず、4位のレノファは2位から6位までの順位変動の可能性を残す。勝点差3でレノファを追う5位熊本にとっても負けられない戦いで、最終節も熱い攻防が繰り広げられそうだ。

 

レノファが勝ちを引き寄せるには、相手のボール保持に対するプレッシングと切り替えのスピードが大事になる。相手は少しずつ戦い方が変化してきているとはいえ、ボール保持に長けたチームには変わりない。彼らの保持力を削るとともに、奪ってからのショートカウンターを効果的に機能させることが勝利への近道となる。

前節の鳥栖戦でレノファはうまくプレスをはめることができた。62分には4.中島賢星のプレスが相手のパスミスを誘い、それを38.田所莉旺が回収。そのまま敵陣深くまで突破してグラウンダーのクロスボールを送り、中島の同点ゴールにつなげている。こうしたシーンの再現は狙いたいところだ。

 

もっとも鳥栖には明瞭な起点となっているヴィキンタス スリヴカがいたが、熊本は組織として組み立ててくるチームだ。上村周平(背番号8)や大本祐槻(同41)といった能力の高い選手には十分に注意をしないといけないが、基本的には目の前の相手が誰であっても、確実にプレスを効かせる必要がある。

 

前回対戦の雪中の開幕戦では、寄せの甘さを突かれる形で熊本に決定機を作られ2失点を喫した。その反省を踏まえても球際には厳しくアプローチし、あわよくばボールを奪いきるくらいの迫力を出したい。

 

ただ、熊本は3バックを基軸としながらも、レノファと同じ3-4-2-1にはしない可能性もある。同じ形であればプレスははめやすいが、形が違えば対応も変わってくる。メインスタンドやバックスタンドから試合を眺める場合は、双方がどのようなフォーメーションを組んで相手にプレスを掛けに行くのか、互いのベンチワークを含めて戦術を解きほぐしながら見るのもおもしろそうだ。

 

試合の進展とともにレノファがボールを持てる時間は必ず出てくる。レノファ主導でボールを保持できる時間帯では、相手守備の崩し方にも注目だ。

キャプテンの6.輪笠祐士は「いろいろな攻撃の形を持ちながら前進できているのはポジティブな面だ」と話して開幕戦よりも質が上がってきた攻撃に手応えを感じ、さらにこう続ける。

 

「攻撃パターンは多く、得点の取り方もいろいろとある。でももっともっと取れると思う。チームでもそこは課題で、2点、3点と毎試合取れるようにやっていきたい。相手がJ2、J3だということに関係なくどのチームにも勝ちたいし、現時点で2位になる可能性もある。一つでも上の順位で終われるようにしていきたい」

 

そう意気込みを語った輪笠をはじめ、7.三沢直人、40.成岡輝瑠などのボランチ陣が攻撃の旗を振る。前線の選手たちの特徴を生かした多彩な攻撃もこの試合をわくわくさせてくれそうだ。

 

地域リーグラウンドを終えると、翌週からはプレーオフラウンドとなり、第1戦目では「EAST-AとEAST-B」「WEST-AとWEST-B」の同順位チーム同士が対戦する。レノファは順位次第で新潟、徳島、高知、愛媛、金沢のいずれかとの試合が組まれる。第2戦目では第1戦の「勝者同士」「敗者同士」が対戦。これによって同順位内の序列を決め、全40チームの最終順位に反映する。

 

一つでも上の順位で地域リーグラウンドを終えられれば、全体の順位としても高い位置で終えることができる仕組み。来季の弾みになるのは間違いがない。地域リーグラウンドの2位(全体の5位から8位に相当)や3位(全体の9位から12位に相当)の座を射止めるにも、目指すは90分での勝利だ。みらスタでの熱闘で、未来を拓く白星を手にしよう。

PICK UP PLAYER

21.チェヒョンチャン選手

PKストップで勝利の立役者

応援を力に、クリーンシートを目指す!

 

 

前節の鳥栖戦で両軍のみならずJリーグファンの多くから注目を集めたのが、PK戦で6本中4本をセーブした21.チェ ヒョンチャンだ。長身を生かして手や足で跳ね返した勝利の立役者は、「みんなのおかげで止められた」と笑みを浮かべ、「地域リーグラウンド最終戦はクリーンシート(無失点)で勝ちたい」と決意を新たにする。

 

Jリーグの舞台に立つことを憧れて、2023年に大卒ルーキーとして来日した。同年と24年は関憲太郎の壁が厚く、チェはカップ戦での出場が中心。昨季もレギュラーポジションは掴めず、ケガにも泣くシーズンとなった。

 

3年間でリーグ戦に立てたのは7試合のみ。同胞のキム ボムヨンもスパイクを置き、寂しささえも去来する中で、チェはレノファで戦い続ける覚悟を決めて4年目に臨んだ。「チームのJ2残留に貢献できず、降格という厳しい結果になって申し訳ない。この気持ちを忘れず、勝利を届けるために全力で頑張っていく――」。

 

腹をくくった新シーズン。果たして雪の開幕戦でスタメンを射止めた。まさに蛍雪の功成るストーリーだが、奮闘むなしく開幕からの3試合で4失点を喫し、4戦目からはメンバーを外れてしまう。

 

再びスタメンを掴んだのは2カ月以上のブランクを経た5月6日の滋賀戦だった。「苦しい時期もあった」。ベンチから試合を眺めた日々をそう明かしたチェだったが、トレーニングでは味方のGKと純粋に切磋琢磨し、チームに増えていたセットプレーでの失点を防ごうと長所を伸ばすことにも目を向けた。

 

「みんなで良い競争ができていて、よりレベルアップできているので、練習から自分のやるべきことをやり続ければまたチャンスは来ると思っていた。1試合でも出られるだろうかと落ち込んだ時もあったが、自分は意外とポジティブな人間。やるしかないと思いながら頑張ってきた」

 

再起の滋賀戦を4-1で快勝。2節前の宮崎戦では味方のバックパスに絡んだ失点があったものの、最終盤のチャンスで前線に出ていき、コーナーキックからヘディングシュートを放った。黒星になったとはいえ、一矢を報いようと奮戦。そして前節はPK戦で勝点2をもぎ取った。ヒーローになった瞬間だ。

 

ただ、時の人は「前日のPK練習ではレノファの選手のキックがみんな上手いので1本も止められなかった」とはにかみ、誇りに思える結果にも「自分の成果は3割くらい」とへりくだる。

 

「いつも分析してくれているタイチくん(津守泰地コーチ)の努力があるし、良い練習でレベルアップさせてくれているオキさん(沖田政夫GKコーチ)、オタさん(小田切道治監督)もいる。ベンチから応援してくれた遠藤雅己選手もいる。何よりサポーターの声が一番聞こえた。自分だけで止めたのではなく、みんなのお陰で止めたものだ」

 

そんなスタッフや応援の力をエネルギー源に、今日は地域リーグラウンドの最終戦に立ち向かう。相手は開幕戦で敗れた熊本。その頃とは違う姿を見せて、90分で決着を付けたい試合だ。「ハイボールに対してより強みを見せたい」と力強く語り、ゴールを割らせないままの勝利を見据える。

 

「後ろにはヒョンチャンがいるよと、フィールドプレーヤーにもスタッフにもそう思ってえるように準備しないといけない。熊本には開幕戦で負けて、結果も内容も、個人的にもあまり良くない試合だった。その相手とホームで試合ができる。絶対にクリーンシートで勝って終わりたい」

 

189cmの長身ゴールキーパーは、“守る”という意味のラテン語がプリントされたキーパーグローブに手指を収めていく。文字通りゴールを守るために、そしてレノファを高い場所へと導くために。特別大会も佳境。チェ ヒョンチャンにとっても勝負の90分間が始まろうとしている。

選手コメント

鳥栖戦は粘り強く守れていた試合でしたし、最後に追い越すチャンスも作れた試合でした。そういう試合にできたことは良かったと思いますが、最後のところの質とシュートまで持っていく回数はもっと増やしていきたいです。前線では(小林成豪選手が)ボールを持てる選手なので、入った時にはシュン(山本駿亮選手)と一緒に関係性を作るということは意識しています。シュンも起点になる選手なので、入ったときにどれだけサポートできるかが大事になると思います。

 

熊本とは開幕戦で負けていて、悔しい試合だったのも覚えています。2回も負けないようにしたいです。熊本の三島頌平選手は岐阜でも一緒にやっていたので対戦は楽しみですが、チームとしてもボールをつなぐのが上手いので、そういうところは警戒点になると思います。しっかりと相手に対して守り切り、前線の選手がしっかり決定機を決めて、勝てるようにしたいです。

 

PK戦はあまり機会がないので、百年構想リーグでサポーターの前でやることができるのは自分としては良い経験になりました。ただ、90分で勝ち切れた試合は何試合もありました。リーグ戦では勝点3になるか、勝点1になるかで意味合いが変わってくるので、90分の中で決着を付けられるように意識していきたいです。

選手コメント

この半年間は個人的にはケガもなくプレーできたシーズンでした。課題でもあったところだったので、そこは良かったと思います。前半は押し込まれた試合でしたが、後半はチャンスを作ることができ、その中で90分で勝ち切りたいという試合でした。自分が出た時には相手の足は止まってきていたので、けっこう中間でシュン(山本駿亮選手)とかトーア(末永透瑛選手)がボールを受けることができていたのは良かったと思います。

 

前線はみんなにいろいろな特徴があるので、その特徴を分かった上でプレーしています。中島賢星選手はゴールに直結するパスを狙っているので、(中島選手が)前を向いた時の自分の動き出しの部分は意識しています。

 

熊本は後ろからボールを保持してきて、プレスを掛ければ裏を狙ってくるチームだという印象があります。プレスの行き方は大事になると思います。開幕戦で得点を取った相手だということはあまり意識していないですが、最近は点を決めれていないので、決めきれるようにしたいです。良い形でサイドに配球できれば良いクロスも入ってくると思います。来シーズンに向けて良い形で終われるように、勝ちにこだわってやっていきたいです。

前節フォーメーション

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

スタッツ

jstats

ロアッソ熊本 PICK UP PLAYER

ベ ジョンミン(背番号11)

開幕戦で先制点の韓国出身FW

ゴールに迫る動きに警戒必須

 

 

熊本で注目する選手は、開幕戦で今大会初得点を決めたFWのベ ジョンミンだ。レノファと対戦した開幕節に先発すると、後半10分過ぎに本領を発揮。チームがロングボールでレノファの守備をひっくり返した瞬間に、ベ ジョンミンはピッチ中央を駆け上がり、大本祐槻のクロスボールに体を投げ出した。このゴールを含め今大会を通じて5得点を挙げており、ボールをつなぎながらゴールを目指す熊本のスタイルにもフィットする。

 

彼を最も警戒するのがレノファのゴールを守る21.チェ ヒョンチャンだ。両選手はほぼ同年代ながらバックグラウンドは大きく異なり、Jリーグ戦で対戦する以外の接点はほとんどない。ただ、開幕戦のゴールはGKにとっても鮮明に残っており、チェ ヒョンチャンは「飛び出しとか、背後への抜け出しとかを持っている選手。開幕でもやられているところなので、そこは一番気をつけないといけない」と引き締める。

 

ベ ジョンミンはワンチャンスをしっかりと決めきる決定力も高い。韓国出身のGKとFWの対決自体も注目だが、レノファはフィールドプレーヤーが前回対戦よりも強く球際に寄せてシュートを防ぐ必要がある。鳥栖戦で相手のストロングに対応した38.田所莉旺、強度を出して守備を統率する3.大岩一貴や5.喜岡佳太も積極的に対応してピンチを撥ね除けたい。熊本の得点源を抑えることが、無失点での勝利にもつながってくる。

INFORMATION

●5月ホームゲームチケット発売中 

 

 

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