

前節のホームゲームで今季初勝利を手にした我らがレノファ山口FC。今週も選手たちは2連勝を目指して内容の積み上げと課題克服に汗を流した。その成果をぶつける相手が、J2でも対戦がある鹿児島ユナイテッドFC。長州と薩摩のいわゆる薩長ダービーが2年ぶりに実現する。
先に相手チームの状況を見ておこう。開幕からホーム戦が続いている鹿児島は初戦で宮崎に2-3で惜敗、前節は琉球に3-1で快勝し、1勝1敗としている。
2試合で5得点を挙げているように攻撃の厚みは鹿児島の武器だ。昨シーズンはJ3でリーグトップタイの69得点を決め、プレーオフ圏の5位に入った。レノファとしては鹿児島を上回ることがJ2最短復帰には欠かせない。百年構想リーグは昇格に直接関わるものではないが、鹿児島に互角以上の戦いを見せることが必ず今後につながってくる。
鹿児島は4-4-2のフォーメーションをベースに、ハイプレスとショートカウンターでゴールに迫ったり、自陣からはスピーディーな攻撃を繰り出し、サイドからのクロスボールで得点を重ねたりしている。特に注目は高校年代に高川学園高でプレーしたFWの中山桂吾(背番号55)だ。クロスのターゲットになるだけでなく、フィジカルを生かして攻撃の起点にもなり、そのプレーぶりは高校でも大学(福岡大)でも注目を集めた。前節はプロ初ゴールを挙げており、レノファ守備陣は確実な対応が必要になる。
レノファでプレーした選手たちとの対戦も楽しみだ。鹿児島には元レノファの藤嶋栄介(背番号1)、有田稜(同9)、米澤令衣(同36)が所属する。米澤は開幕からの2試合、いずれも途中からフィールドに出て攻撃に絡んでいる。藤嶋と有田は出場してないが、古巣戦で彼らが起用されれば、より熱い試合となりそうだ。
ではレノファはどのような攻めを見せてくれるだろうか。直近2試合で対戦した相手は3バックを採用し、フォーメーションがレノファと似ていた。ただ、今回の鹿児島は4-4-2に変わる。試合を通じてレノファがボールを持てる展開にはなりそうだが、コンパクトな守備を崩せないと外回しばかりになってしまう。

レノファが外ではなく内側を攻め切れているか。そのバロメーターになるのが、シャドーの位置にいる古巣対戦となる19.山本駿亮、3試合連続得点が懸かる28.小林成豪のボールを触る回数だ。彼らが相手が嫌がるゾーンでボールに関わるほど、彼ら自身がシュートを打つ場面が出てきたり、周りの選手がフリーになったりしてレノファにゴールが近づいてくる。
もちろん守備ブロックの中や背後に勇気を持ってボールを届ける必要もあり、両サイドでプレーする17.田邉光平と22.奥山洋平のボール精度にも期待が懸かる。また、前節の滋賀戦で流動的な攻撃を多くの場面で披露できただけに、これをフォーメーションが違う相手にも発揮できれば、志すサッカーに大きな自信を持てそうだ。サポーターの応援を味方に、怯まず相手の懐に挑み続けたい。
鹿児島との薩長ダービーは両チームがJ2を戦った2024年以来、2年ぶり。2024年はレノファの2戦2勝で、ともに1-0で勝利している。維新みらいふスタジアムでの試合は河野孝汰が決勝点を挙げ、白波スタジアムでは梅木翼が挙げた1点を守り抜いた。成績だけを見れば相性の良い相手とも言えるが、両チームともにスタイルが変わってきており、気持ちを新たに試合に臨みたい。

試合当日は気温がかなり高くなると見込まれている。気象庁が発表する天気予報では天候も曇りがちで、温度、湿度ともに高く、この時期らしからぬ蒸し暑さを感じるかもしれない。選手にとっては余計な疲労を溜めないことが大事になり、現地で声を届けるサポーターにとってはこまめな水分補給が大切になりそうだ。天気予報で気温や花粉、桜島の降灰予報といったものもチェックしながら、万全の備えで熱い声援を送り届けよう!

1トップ2シャドーの距離感は良いですし、(小林)成豪くんは時間も作ってくれていて、ダイゴ(古川大悟選手)もしっかり起点になっています。やりやすいですし、チャンスがある分、もっともっと決めないといけないと思います。
鹿児島は僕がいたときとは少し変わった部分もありますが、特別なチームですし、負けたくないです。(鹿児島の)センターバックやサイドバックにはフリーで蹴らせないようにすることがまずは肝になると思いますし、サイドの福田望久斗もやはり警戒したい選手です。ボールの出どころを抑えることは大事になるので、まずは切り替えを早くしないといけないです。滋賀戦は決めたいという気持ちが強すぎて力みもあったので、もう少しリラックスしてシュートを打てればゴールは見えてくると思います。個人的にはゴールという結果も残したいと思います。
90分のマネジメントで言えば、自分たちが保持している時間が長ければ長いほど相手に隙は出てくると思います。決め切れるのであれば前半のうち決め切るべきではありますが、(滋賀戦は)少し急ぎすぎていた部分はあったので、もう少し相手の陣地で動かしてやれればと思います。
鹿児島とは対戦したことはないですが、プロに入ってからはずっと鹿児島でキャンプもしていて、鹿児島のスタジアムでは毎年試合もしていたと思います。スタジアムがどういう雰囲気は分かっているつもりです。鹿児島戦では、(滋賀戦での)良かったところを続けつつ、課題である3点目、4点目を取り切ることと、試合終了まで0失点で抑える。細かい部分も突き詰めてやっていきたいと思います。負けられない戦いですし、大事な試合であることに変わりないです。個人としてもチームとしても改めて引き締め直し、勝って成長していけるようにしていきたいです。
前節フォーメーション
前節ハイライト
前回対戦ハイライト
INFORMATION
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