レノファ山口FC

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下関市

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PREVIEW

7年ぶりの5月開催も“下関熱狂”!

攻撃も守備もハードワークで勝利を引き寄せよう!

 

今年もレノファ山口FCが下関で熱戦を繰り広げる。なかなか勝ち星に辿り着けていない今こそ、下関から始まる3連戦を再浮上の契機としたい。会場は歴史を紡ぐ海峡を望むセービング陸上競技場。例年は9月か10月に開催してきたが、今年は2018年以来となる5月開催となった。ここで得るべき勝点3を目指し、まさに「下関熱狂」の激闘が開幕する。

 

レノファは今シーズン、強度の高いプレスとハードワークをベースにしつつ、ボール保持の質にもこだわってゲームを進めている。残念ながらプレスがうまく掛からなかったり、終盤で息切れしてしまったりして勝点を落としているが、内容や客観的なデータは継続的に改善が進み、あとは結果のみという段階まで来ている。

 

勝機を掴むには何よりチャンスを決め切る力が必要だ。今節は相手チームからの期限付き移籍のために9.有田稜と11.横山塁が出場できないが、結果に飢えたストライカーたちは下関で存在感を示したい。

FW陣では、34.古川大悟はボールを収めたり背後に飛び出したりと能力が高く、45.山本桜大は巧みなドリブルでペナルティーエリアに入る。28.小林成豪はサイドからのカットインや味方との連係でもシュートチャンスを作る。今回のMatchDay Previewでは、古川と小林のコメントや山本桜のプレーを紹介しているので、ぜひその項目とともに彼らに注目してほしい。

 

また、下関では1年半前のツエーゲン金沢戦で6.キム ボムヨンがコーナーキックの二次攻撃からゴールを挙げている。キムにとっては久々の得点となったこともあり下関での相性は良い。セットプレーもポイントになる試合であり、気迫あふれるキムや5月17日に25歳の誕生日を迎えたばかりの4.松田佳大、下関出身のルーキー76.磯谷駿などの高さを生かしてゴールに迫りたい。

 

相手のモンテディオ山形は2021年にレノファを率いた渡邉晋監督が指揮を執る。フォーメーションは3-4-1-2を採用し、前線からのプレスと質の高いボールポゼッションを武器に試合を進める。ボランチの高江麗央(背番号7)は正確にボールをさばき、高い位置を取るサイドアタッカーを生かす。小西雄大(同8)も同様に能力が高く、レノファはまずはボランチがボールに触る機会を減らさないといけない。レノファは前節の徳島戦で守備の連動性を欠いてしまっただけに、前線と中盤の守備判断をミスなくやる必要がある。

山形は古巣対戦となる選手も多く所属する。岩国出身でレノファで3年間プレーした右サイドバックの川井歩(背番号15)は今季ここまで6試合でピッチに立つ。田中渉(同21)はボランチで8試合に先発し、前線にも顔を出してクロスなどから2アシストをマーク。ゴールキーパーでは寺門陸(同31)が8試合でスタメン出場している。

 

前線は下関の対岸にある北九州で活躍したディサロ 燦シルヴァーノ(同90)と國分伸太郎(同25)がキーマンで、國分の流動的なポジショニングやディサロの決定力には気をつけないといけない。

 

試合全体では両チームともに長いボールやセットプレーを使った攻撃が増えるとみられる。長いボールが増えると必然的にセカンドボールの拾い合いになり、出足の速さが勝敗に直結する。磐田戦では7.三沢直人や17.田邉光平が出足鋭くボールを奪い返しており、その成功体験を再び表現したい。セットプレーは上述のようにキムや松田がポイントになるが、キッカーの三沢、55.岡庭愁人の質もポイントになる。グラウンドコンディションや風向きを計算し、息の合うゴールシーンを作り出していくことが必要だ。

 

さあ下関熱狂の激闘が始まる! 攻撃の質にこだわる38.末永透瑛も「下関のピッチで勝点3をサポーターに届けられるように全力で戦っていく」と気持ちが入る。その末永など攻撃陣の決めきる力も大切になる試合は、レノファが連敗を止め、上昇への潮流に乗る90分になる。熱いゲームで勝点3をつかみ取ろう!

PICK UP PLAYER

45.山本 桜大選手

得点力倍加のカギを握る二十歳

シュートへの積極性に注目!

連敗を食い止めるには得点が必要だ。4月26日のFC今治戦から続いた5連戦全てに出場した45.山本桜大は、今治戦で11.横山塁のシュートのこぼれに詰めて今季初得点を挙げると、続くジュビロ磐田戦では30.奥山洋平のクロスを引き込んで決勝点。得点感覚の高さを示している二十歳に、チーム浮上への期待が懸かる。

 

山本桜大は柏レイソルのアカデミーを経てトップチームに昇格し、昨シーズンは栃木SCに期限付き移籍。シーズン後半のレノファ戦ではペナルティーエリア左をドリブルで抜けてシュートを放ち、狭いコースを突いた。これがJリーグ戦での初得点となった。

 

「前への推進力だったり、ゴール前での突破だったり、あとは守備もさぼらずにハードワークするところ(が特長)。ハードワークは必須なのでまずはそこで貢献することと、ドリブル突破、クロスというところを積極的にやっていきたい」

 

自分自身のストロングをそう語るが、まさにリーグ戦初得点の場面も、連戦中の2得点もストロングが開花した。ゴール以外でもボールを持てばサイドを深くえぐったり、斜めにカットインしたりして相手を出し抜き、中央からは積極的に背後へと飛び出してボールに飛びついている。

 

志垣良監督はそんな若武者を「持っているポテンシャルが高い。技術、スピードもあり、ターンもできて、パンチ力のあるシュートを打てる。自分の武器をもっと使えるようになっていけるとポテンシャルはさらに引き出せる」と評価する。

 

ただ、前節の徳島ヴォルティス戦はゴールが遠い試合となり、山本桜大の表情も曇るものとなった。

 

「攻撃の手応えがあまりない試合だった。シュートの数もそうだが、それまでの崩すところも前半はなかった。ゴールに近い位置でのプレー頻度は少なかったので、そこまで持って行くことが大切。FWとして責任を感じている。点を取れればチームも楽になるので、そこはこだわっていきたい」

 

壁に当たった試合を、どう次に生かしていくか。連敗後の密度の濃いトレーニングは、若い選手にとって“リバウンドメンタリティー”を高めるものになった。攻撃の一翼を担う山本桜大は「シンプルに自分が決めて勝つ」という己の役割に矢印を向け、シュート精度に目を向けた。

 

「日頃の練習から決めきるというクセを付けていかないといけない。練習でできても試合でできないということはあるが、練習からこだわっていくことがより大事になる。(全体練習後の)シュート練習はみんな集中してできていたし、それは良かったと思う」

 

今節のモンテディオ山形戦は山本桜大が初めてセービング陸上競技場で試合をすることになる。ミッドウィークに控えるJリーグYBCルヴァンカップの柏戦には出られないが、「レイソルとの試合があるとかは関係なく、一戦一戦に集中してやっていくタイプなので、山形戦しか考えていない」と頼もしく語り、熱い試合を誓う。

 

「下関での開催なので普段は見に来られない方も来てくれると思う。レノファは今は苦しい状況にあるが、必死に戦って、また見に来たいと思ってもらえるような試合をしたい」

 

チームを勝たせるゴールへ、山本桜大が特長を開花させるべき試合が始まる。下関開催の今節は、レノファの連敗脱出のカギを握る二十歳のニューカマーに要注目だ!

選手コメント

下関では2年間、ケガで出られていなかったので、スタジアムがどういう状況かは分からないですが、どういうコンディションでも目の前の試合に勝つことしか考えていないので、相手がどうこうというよりも、勝てることだけを考えてプレーしたいと思います。

 

(前節の徳島戦で)試合に出たタイミングでは相手のウィークの場所を取ったり、守備をしっかり進めてプレーしてほしいという話はありました。風の影響はあまりなかったですが、体が重たかったという感じがあり、キレを出したり、違いを出せたりはできなかったと思います。前半から取られ方が悪かった時にチャンスを作られていたので、ミスをなくして取られないようにするとか、ミスをして取られた時にも切り替えてすぐに取り返すとか、そういうことをチームとしてやっていきたいと思います。

 

(今節は有田稜選手と横山塁選手が出られないが)攻撃での周りとの連係面は誰が出ても深まってきていると思いますし、最初の頃よりも良くなってきています。ただ、自分自身としてはここまでの結果には全然満足していないです。試合に出させてもらっている以上、しっかり結果を求めてやっていかないといけないです。試合に勝てるように貢献したいと思います。

選手コメント

前からのプレスをはめていくことや、攻撃で相手の脅威となるような背後への抜け出しというところも僕に求められるところだと思っています。前節の渡大生選手(徳島)のアクションは良いなと思っていて、それは自分がやるプレーに通ずる部分があると思います。僕がアクションを起こすことで、近くの山本桜大、セイゴウくん(小林成豪選手)が自由にできるエリアは広がります。前節はボールが思ったようには来なかったですが、アクションを起こせたことは良かったのかなと思います。

 

山形は個々のレベルの高いものがありますが、自分たちは組織で挑みながら、相手の隙は突いていきたいです。相手が嫌がるプレーを常に狙ってポジショニングしたり、アクションを起こしたりすることが大事になると思います。前線で起点が作れるとか、相手に良いクリアをさせずにセカンドボールから攻撃ができれば良いですし、そのためのアクションとゴールを意識しながらやっていきたいです。

 

守備ではハイプレスに行けている時は行けていますが、それがはまらなくなる時に、誰が相手に対して出ていき、誰が中を閉じるのかというようなところは、ボランチを含めて連係してやらないといけないです。声を出して連係することが大事で、志垣さんが言っている通りコミュニケーションで変えられる部分だと思います。

前節フォーメーション

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

スタッツ

jstats

モンテディオ山形 PICK UP PLAYER

ディサロ 燦シルヴァーノ選手(背番号90)

シュート力抜群のレフティー

レノファは組織守備が必須!

 

 

攻撃的なビルドアップを見せるモンテディオ山形で、ペナルティーエリア内の最後のピースとなるのがディサロ 燦シルヴァーノだ。強烈なシュートを持つ左利きのストライカーで、昨シーズンの途中から再び山形に加入して中心的な選手としてプレーしている。今季もほとんどの試合に出場し、コンスタントに4得点を挙げている。

 

レノファが苦手としている選手でもあり、彼がギラヴァンツ北九州でプレーした2020年と清水エスパルスに所属していた2023年にもゴールネットを揺らされ、昨シーズンも山形側のホームゲームで開始早々にゴールを奪われている。いずれもディサロが所属するチームの勝利につながっており、彼に自由にシュートを打たせる場面だけは絶対に防がないといけない。

 

もっともシュートに行くだけではなく、ポストプレーをしたり、下がって受け渡したりして、献身的に動くのもディサロのプレースタイルで、守備側から見れば動きを捕捉しにくい。レノファが守備に回る時間帯はディサロのほか、藤本佳希、國分伸太郎などのポジショニングに翻弄されないように、組織をしっかり束ねる必要がある。センターレーンを構成する4.松田佳大、7.三沢直人、17.田邉光平などのコーチングによって危険の芽を摘めるかが大きなポイントになりそうだ。

INFORMATION

5/18 HOME GAME

「『下関熱狂』A4クリアファイル」から同デザインのポストカードに変更し、先着5,000名様に配布する運びとなりました。配布するポストカードには当たり付きの抽選を兼ね、当選された方にはプレゼントをお渡しいたします。

楽しみにされている皆様に、ご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。

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