レノファ山口FC

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PREVIEW

若手選手の活躍にも注目の天皇杯2回戦

堅守徳島からの白星奪取へ、チーム一丸で戦っていこう!

 

今年の天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会は5月に各地で1回戦が行われ、2回戦からの出場となるレノファ山口FCは6月11日に初戦を迎える。

 

1921年に創設された歴史と伝統のある大会であり、JFAの開催規定には「日本サッカー界最高の覇者になる栄誉を競うとともに競技を通じ体力と人格の向上を期し、サッカーの普及発展に寄与すること」が目的に掲げられている。レノファは昨年、その天皇杯でクラブ史上初めて準々決勝まで進出。J1横浜F・マリノスに退けられたものの、歴史を塗り替える快挙となったのは記憶に新しいところだ。

 

今年は計88チームが本戦出場を果たし、ノックアウト方式で栄誉を競う。レギュレーションに大きな変更はなく、JリーグYBCルヴァンカップと同様、90分のゲームで決着がつかなければ、延長戦、PK戦の順で勝ち上がるチームを決める。

 

レノファの初戦の相手は同カテゴリーの徳島ヴォルティスだ。リーグ戦では5月11日に対戦したばかりで、この時は試合前半でプレスがはまらず、早い時間帯で2失点を喫する結果となった。試合後半はレノファに流れが来たものの、失ったゴールを取り返せずに苦杯。天皇杯2回戦はレノファにとって雪辱を期す試合にもなる。

 

リーグ戦での徳島は5位に位置する。18試合でわずか7失点という堅守を誇り、前線からのプレッシング、自陣でのブロックとも整理されている。攻撃では渡大生(背番号16)、トニー アンデルソン(同9)などが起点になる。フォーメーションは3-4-1-2もしくは3-4-2-1を採用する。

 

天皇杯では若手の起用も考えられそうだ。6月6日に徳島はユースに所属する5選手の追加登録を行っており、試合展開次第では彼らが出ることもあるだろう。レノファも5月2日にユースから41.下村翔、42.山本龍之介、43.中根槙助の3選手を2種登録している。

リーグ戦での出場機会が伸ばせていない選手にとっても活躍を見せつけたい舞台だ。プレーの幅が広がってきている49.峰田祐哉と76.磯谷駿、トレーニングで果敢なオーバーラップを見せている33.木村有磨などが躍動できれば、負傷離脱が増えているチームを勇気づけることにもなる。志垣良監督がボランチやセンターバックでどういう顔ぶれをチョイスするかも楽しみだ。

 

双方のメンバー面で誰が出るかは分からないが、いずれにしても戦い方はリーグ戦と変わらないとみられる。相手は堅守を武器にするが、レノファもリーグ戦3試合連続無失点で守備の再建が進む。1点を争う手堅い展開になることが想定され、お互いにブロックを破れずにセットプレーでスコアが動くという可能性もあるだろう。

「なかなかセットプレーでゴールができていない中ですが、拮抗した試合はセットプレーが勝敗を分けることもあります。どうやって仕留めていくか、みんなで共通認識は持ってやれているので、ひとつ良い形となって出せれば今後にもつながっていくと思います」

 

前線の34.古川大悟はそう語り、セットプレーも生かして難しい試合から得点をもぎ取りたいと意気込む。天皇杯はルヴァンカップと同じく勝ち進むほどに連戦を強いられることにはなるものの、次戦以降はJ1勢と対戦できる可能性も出てくる。昨年同様、大きな経験値を積み重ねられる大会だけに、歴史を塗り替える挑戦に再び全力を投じたい。

 

レノファは天皇杯2回戦徳島戦のあと中3日で次のリーグ戦となるいわきFC戦を迎える。天皇杯で勝利できれば、いわゆる6ポイントマッチに向けての良い流れもできそうだ。残念ながら天皇杯の映像配信は徳島県のケーブルテレビのみで山口から熱戦を見ることはできないが、現地での熱い応援に思いを乗せ、勝利へと戦っていこう!

選手コメント

守備陣も無失点で抑えていますし、ここ最近は粘り強い守備ができていますが、(リーグ戦で)勝点が伸ばせていないという現状があるので、本当に勝ちしか自分たちも望んでいません。まずは天皇杯で勝って次のラウンドに進むことと、勝てればその勢いを持っていわき戦に挑めると思います。徳島戦に集中し、前回のリーグ戦では負けているので今回は勝つだけだと思います。

 

徳島はしっかり後ろからビルドアップもしてきますし、失点数はリーグで最少なので、自分たち後ろの選手はまずは失点しないことと、粘り強く戦って1点をものにすることが大事になると思います。セットプレーは志垣さん(志垣良監督)が言うように去年9月からコーナーキックで得点が取れていないですが、身長の高い選手の見せ場でもあるので、セットプレーから取って楽な試合にできればと思います。

 

ディフェンス陣は一人一人違った個性があり、その中で今は良い競争が生まれてきています。自分は今はアピールする立場でもあるので、徳島戦に出られればしっかり無失点に抑えることと、勝利に導くコーチングや得点のところでも貢献していきたいです。個人としても、チームとしても良い競争をしながら、しっかりと勝っていきたいです。

選手コメント

千葉戦は全員で集中してハードワークし、集中して失点を0に抑えられたのは良かった部分ですが、決定力をもっと上げられれば勝てた試合だったと思います。FWをやること自体があまりなかったので、いろいろな選手の得点シーンも見ながらトライし、ここに来たら決め切れるという位置に常にポジションを取ることは意識しています。あのような試合を勝点1で満足するのではなく、勝つことを狙い、全員で勝利を掴み取れるようにチームで取り組んでいきたいと思います。

 

(徳島の3バックに対して)自分たちがどういう形で相手にプレッシャーを掛けていくかというところと、その中で行くか行かないかをもっとはっきりできれば良いと思います。これまでもチームとして全体で声を掛けながらやれて、自分たちがやりたい形を出せれば守備ははまっているので、自分たちから崩れないようにやっていくことが大事だと思います。

 

相手の守備には一人で打開したり、裏に起点を作ったりすると相手も嫌だと思いますし、自分にできるところだとも思います。そういうところで起点を作っていきたいです。この連戦は内容も大事ですが、やはり結果だと思います。どんな形であっても6月は本当に全部勝てるように頑張っていきたいです。

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

INFORMATION

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