レノファ山口FC

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和木町、田布施町

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PREVIEW

勝利を目指して突き進む春の3連戦!

相手を上回る強度とコーチングが勝負のカギ!

レノファ山口FCは今節、ホームの維新みらいふスタジアムでロアッソ熊本と対戦する。その後は中2日でJリーグYBCルヴァンカップ1回戦の大分トリニータ戦があり、さらに来週末はアウェイの地でブラウブリッツ秋田と対戦する。本格的な春到来となりそうな1週間は、総力を挙げて勝利を目指す3連戦となる。

 

今節までの1週間、レノファは山口市阿知須のきらら博記念公園のグラウンドで練習を重ねてきた。週の初めは10度以下の寒さとなったが、週末に近づくにつれて気温が上がり、仕上がりは順調だ。前節の悔いの残る引き分けを勝点3に持ち込める準備は整った。

 

相手のロアッソ熊本はマンツーマン気味に厳しくプレスを掛け、攻撃ではショートパスをつないでゴールを目指すスタイルを徹底する。データで見てもボール奪取位置が高く、パス数やパス成功率が高い数字を示す。昨年に比べるとボランチの上村周平(背番号8)がバックラインに下がり、重心が低めになっている印象はあるが、ショートパスとハイプレスという熊本のスタイル自体は継続している。

 

特徴のはっきりしたチームと対戦するにあたり、レノファの志垣良監督は「我々も彼ら以上の強度を見せていかないといけない」とトレーニングの中から強度や切り替えのスピードを高めるよう意識付けを図った。さらに、周りを動かす声にも注意を向け、志垣監督は次のようにも話す。

 

「(レノファは)去年に比べると声が出せる選手は多いが、センターバックからFWまでは届かないこともある。プレスを掛けるスイッチを入れるとか、それをやめさせるとか、そういうのはお互いに声を出して意思疎通を図らないといけない」

試合中は4.松田佳大がよく声を出しているが、105メートルの縦幅があるピッチに常に指示を飛ばせるわけではない。特に熊本は寄せのスピードが速いだけに、瞬時の声掛けは不可欠だ。試合中にどれだけうるさく互いに指示しあえるかは試合を左右しうる大きなポイントになる。

 

もう一つの注目はGK対決だ。レノファの1.ニック マルスマンは一気に局面をひっくり返すキックで攻撃を加速させる。対する熊本の佐藤優也(背番号23)は39歳のベテランで足元の技術が高く、パス出しも巧みだ。縦の速さを活かすレノファとショートパスを使う熊本の違いはGKのプレーからも存分に感じられるだろう。

攻撃では相手のハイプレスをどういなして前進させるかが大事になる。相手が人数を割いて前向きにプレスを掛けてくる分、それをはがすことができれば背後のスペースを使いやすくなる。もちろん文字でさらりと書けるほど簡単なものではなく、一歩間違えばハイプレスに捕まってショートカウンターを食らってしまうが、恐れずにチャレンジし続けたい。

前線の高さではレノファに分があり、前節と同様に55.岡庭愁人のクロスから9.有田稜や19.山本駿亮が決定機を作り出すシーンは何度も出てきそうだ。

 

「どの試合も100パーセントの力を出し切るつもりで臨んでいる。チームが勝つために動く。それを結果に結びつけられるようにしたい」。そう意気込む有田がシュートを放てるチャンスも多いはず。得点に飢えたストライカーにとっては結果を出したい試合だ。熱い応援で、前線のキープレーヤーたちの背中を押していこう。

 

今節はいつもより少し早い午後1時15分にキックオフを迎え、維新みらいふスタジアムは、ようやく春の暖かな日差しに包まれる。
この最高の雰囲気のスタジアムで目指すのは、リーグ戦とカップ戦が入ってくる3連戦初戦の勝利。

今節もピッチ内外で声を掛け合い、レノファが一丸となって、全力で戦っていこう!

 

PICK UP

38.末永透瑛選手

攻撃で違いを生み出すユース出身の俊英

ホーム戦での連続ゴールを目指す!

 

前節の大分トリニータ戦で、コーナーキックの流れから今季2得点目となる先制点を決めた。「ボックスの中だったので、とにかく入れと思って打ちました。先制点が取れるとチームとしてもプラス。まだまだ続けていきたいです」。今年10月にようやく二十歳となる期待の星はそう振り返るとともに、「まだまだ課題もある」とも語り、未だ白いキャンパスにひたむきに軌跡を描き続けている。

 

末永はレノファ山口FCのアカデミーからトップチームに昇格した。2トップを組んでゴールに最も近い位置でプレーすることもあるが、左サイドハーフでの出場機会も多い。それはボールを放つだけでなく、受けることにも特長があるからだ。実際に前節は相手ボランチの周辺でボールを受ける場面が見られ、前半から40.成岡輝瑠からの縦パスをよく引き出した。

 

「チームのやり方もありますし、その中で僕のポジションだと、センターバックを吊り出してズレを作らないといけない。そういうことは言われていましたし、意識してやっていきました。試合をやっていくうちに相手の戦術も認識しながらできていました」

 

一つ前のRB大宮アルディージャ戦では先発したものの、「ボランチの脇でボールを受け、さばいて、入っていくというところはもっと上積みしないといけない。まだまだボールを受けられるし、受けてからミスが目立つことは改善しないといけない」(志垣良監督)と課題を残し、ハーフタイムでの交代となっていた。それを末永は1週間の練習で前向きに改善。フル出場した大分戦はボールを受けたり、ゴールネットを揺らしたりと面目躍如たる一戦になった。

 

それでも末永は「得点は取れているが、足りないところはある」と言い、「自分からチャンスを作り出すところはもっと上げていかないといけない」と強調。山口きらら博記念公園で行った今週のトレーニングでは相手にとって嫌な場所でボールを呼び込んだり、サイドから仕掛けたりして、持ち味の伸張を図った。

 

今節の相手はマンツーマンディフェンスを得意とするロアッソ熊本だ。末永は常に相手からのプレッシャーにさらされることになるが、それでもパスを受け、数人に囲まれてなおボールを前線へと渡す役割が求められる。

 

「一人はがせれば大きなチャンスになると思う。強度の部分、球際の部分で一人一人が集中してさらに強く戦っていきたいと思います。FWの動きを生かすことで相手にズレは起きやすいと思うので、そこを使っていきたいです」

 

もちろんパスを出して終わりではなく、ボックス内まで動いてフィニッシュシーンにも関わらないといけない。それに先制したあとの戦い方がチームの課題になっているだけに、「一つの隙を見せないことが大切になってくる」と守備では堅実に立ち回る必要もある。ただ、そのマルチタスクぶりがチームのエンジンになるだろう。

 

今年はユースの先輩、20.河野孝汰がまだ試合に絡めていない中、末永の活躍はレノファアカデミーにとっても大きな励みになる。サポーターの期待も大きい。背負うものは多々あるが、今節もまた時めく末永がヒーローになるべき試合だ。「足りないところは改善しないといけない。チームを勝たせられるように、練習の中から、試合の中から、どんどん改善していきたい」と気持ちを込め、春の維新みらいふスタジアムを快走する。

選手コメント

チームのやりたいことは全員でできていると思いますが、もったいない部分で勝点を失っていることはあります。そこがうまくいっていればもっと上位にいてもおかしくはないと思うので、もっと突き詰めてやっていきたいです。5試合で自分が得点を取れていないことにはすごく責任を感じています。チームの決まりごともやりつつ、これからもゴールは狙っていきたいと思います。

 

シュートは悪くはないと思っていますが、(前節の大分戦は)相手に少し触られてしまってあと一瞬のところでゴールができなかったですが、やり続けるしかないと思います。貪欲に狙うことはもっとやっていかないといけないです。このチームにいる誰よりも得点に飢えていると思いますし、一番得点を取りたいと思っています。

 

チームが今、良い方向に向かっていることはポジティブに感じていますし、チームが勝つために動いて、それを結果に結びつけられれば良いなと思っています。ゴール前でのクロスの入り方だったり、クロスを上げてくれる選手との確認だったり、良い準備をして試合に臨みます。サポーターをすごく待たせてしまっていると自分でも感じていますので、必ずゴールを決めてチームに貢献したいです。

選手コメント

大分戦はセットプレーから得点が取れたのは良かったですが、追加点が取れずに一瞬の隙から失点して追いつかれた試合でした。自分たちのサッカーができた中で引き分けになってしまったのはもったいなかったです。

 

僕とリョウ(有田稜選手)は選手として似たようなところがあり、足元で収めるし、裏抜けもできるので、二人で先発すると役割を分散してできるのは良いことだと思います。大分戦ではチャンスになるシーンを作り出すことができ、うまくいっていたというイメージがあるので、その決定機の回数をどれだけ二人で増やせるかが大事になってくると思います。オカニー(岡庭愁人選手)も本当に自分がほしいタイミングでボールを上げてくれるので、そこからの決定機も増やしていきたいです。

 

熊本は当てて潜ってくるのが上手いチームですし、守備に関してはマンツーマンでやってきます。僕たちもしっかりしたプレスを掛けたり、そこの強度を持ってやったりすれば、自分たちが得意とする形でやっていけると思います。相手の良いところを消して、僕らが自分たちの良いところを出せれば良いと思うので、強度の高いサッカーも続けていきたいです。

前節フォーメーション

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

スタッツ

jstats

ロアッソ熊本 PICK UP PLAYER

半代将都選手(背番号18)

今季すでに2得点のルーキー

攻守両面の攻防に注目!

 

相手のロアッソ熊本で注目したい選手は大卒ルーキーの半代将都だ。1トップでプレーする半代は開幕からの5試合全てに先発し、すでに2得点を挙げている。前節は左サイドから上がったクロスボールに合わせて一時は同点とするゴールを決めた。岩下航(背番号6)のゴール方向に向かうアーリークロスに、ディフェンスラインの間を割って飛びついたヘディングシュートは圧巻で、レノファ守備陣が真っ先に警戒しないといけない選手だ。

 

半代は大津高校から筑波大学を経て、熊本に加入した。得点に関わるのみならず、前線でボールを収めて起点になったり、相手に厳しくプレスを掛けたりして、熊本のサッカースタイルを表現する。熊本はチームとしてはショートパスを使うことが多いものの、長いボールを収め、クロスボールにも飛び込める半代は攻撃の幅を広げる存在にもなっているだろう。

 

レノファは4.松田佳大、14.下堂竜聖が直接マッチアップすることになる。半代にボールを収めさせないことは重要になるが、レノファがマイボールにした時には半代のプレスをかわしてボールを出さないといけない。勢いに乗るルーキーとの対戦は、松田や下堂にとっても真価の見せどころ。熱い攻防が繰り広げられそうだ。

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