レノファ山口FC

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PREVIEW

J2残留へ、再び巡ってきた「6ポイントマッチ」!

一体感のあるレノファサッカーで勝利に手を伸ばそう

 

前節に勝利してJ2残留圏との勝点差を6としたレノファ山口FCは今節、熊本県のえがお健康スタジアムで17位ロアッソ熊本と対戦する。この試合は勝てば残留圏との差がぐっと縮まる、いわゆる「6ポイントマッチ」だ。絶対に落とせない一戦にエネルギーを結集し、レノファが一つになって一体感のあるアグレッシブなサッカーを繰り広げよう!

レノファは今週も練習を非公開として準備を進めてきた。中山元気監督は「しっかり集中した状態で備えたい。選手みんなが、熊本戦が勝負だと何も言わなくても分かってくれている。良い雰囲気で準備ができていると思う」と話し、非公開下での練度は上々。本番の試合で最大限のパフォーマンスを見せてくれそうだ。

 

対戦相手の熊本はボールポゼッションの質が高いチームで、守備面でも前線から人に厳しくプレスを掛け、ミドルゾーンまでで奪い返すことが多い。奪ったあとは同サイドをワンタッチパスの連続で攻略したり、ペナルティーエリア周辺に割く人数の多さを生かしたりして、シュートに持ち込んでいる。

 

中でも前回対戦でPKを決めている塩浜遼(背番号14)は鋭いシュートを放てる前線のキーマン。ビルドアップの段階では上村周平(同8)や藤井皓也(同17)が的確なパスでサッカーを広げる。チーム全体を見ても技術の高い選手が多く、レノファにとっては熊本にボールを握られる時間は出てくるだろう。その時間を耐えきれずに熊本にPKを与えるという苦い経験に終止符を打ち、今度こそは焦れずに対応し続けないといけない。

 

もっとも前節の富山戦も後半10分以降は相手にボールを持たれたが、守備ブロックが機能して無失点に抑えた。この成功体験を胸にプレーできれば大丈夫だ。耐えるべき時間をチーム一丸となって耐えることで、2試合連続の無失点につながるはずだ。

 

レノファの攻撃面では引き続いて積極性を出していきたい。前節は長めのボールを前線の9.有田稜に当てて早めに相手陣に入り、高い位置で攻撃を組み立てた。特に前半はこの形が機能し、シュートチャンスを何度も創出。後半も立ち上がりはレノファの流れで始まり、2トップ2シャドーの4枚で構成する攻撃陣を生かした。

 

ロングボールの多用は、ややもすると中盤の仕事を淡白にさせてしまうが、17.田邉光平は逆に存在感を発揮。豊富な運動量で攻守に関わり、後半立ち上がりには有田にくさびの縦パスを通そうとする好機を作った。このシーンは意図が合わず、田邉が珍しく全身で悔しさをあらわにしたが、それだけ勝負にこだわっている証左でもあろう。田邉は次のように話し、攻撃陣を生かすパス出しに注力する。

「あの一本が通っていればチャンスになる。練習からこだわりを持ってやっている部分は試合で出さないと意味がない。相手の嫌なことを続けることが勝利のポイントになってくる。通せていればというところでは、自分の技術をもっと発揮していきたい」

 

試合のもう一つのポイントはセットプレーだ。前節は8.野寄和哉の蹴った右のコーナーキックに有田がやや遠目から頭で合わせ、さらに5.喜岡佳太が力強く頭を振ってゴールに送り込んだ。フィジカルの強い有田と喜岡の良さが出たゴールシーンだが、今節も高さや強さでレノファは有利に立てる。

 

セットプレーはキック精度の高い野寄、ロングスローの飛距離がある27.小澤亮太や55.岡庭愁人が入れるボールを端緒に、豊富なアイデアでシュートシーンを作り出してくれるだろう。セットプレーを得やすい攻撃もできており、コーナーキックやフリーキック、ロングスローなどを決定機に直結させたい。

 

まもなくアウェイの地で命運を左右しうる6ポイントマッチが始まる。否応なしに緊張感が高まってくる試合だが、今のレノファが持つストロングポイントをフルに発揮できれば、必ず最高の結果に手が届く。レノファ一丸で戦う90分間だ。苦しい時にこそ選手を奮い立たせる声を轟かせ、アウェイの地でも「やまぐち一番」を響かせよう!

選手コメント

富山戦は勝てたことが一番大きいですし、本当に次につながる試合でした。セットプレーは今後も大事になってきますし、緊迫した状況でセットプレーで取れたのは大きかったです。試合内容では、もっとビルドアップの部分で安定感をもたらしたかったという感想はあります。もっとカズヤ(野寄和哉選手)やコータ(河野孝汰選手)を前向きに前進させられるようにできれば良かったですが、もっと良くできるようにしていきたいです。

 

セカンドボールの対応のところ、運動量のところ、そういうところが求められているポジションだと思っています。セカンドボールの回収は自分の武器の一つでもあると思っています。相手の攻撃を摘むべきポジションでもあるので、自分としてはそこも高めていきたいです。自分たちの攻撃では自分がボールに触れるほどチームとしては良い状態になると思います。

 

熊本戦も本当に勝たなければならない試合で、緊迫した試合は続きますが、自分たちからアグレッシブに戦いたいと思います。生きるか死ぬかが本当に懸かってくる試合で、勝たないと次がないという状況で緊張感もあると思いますが、チャレンジャー精神を持って思い切ってプレーすることが大事です。見ている人がワクワクするような試合をしたいと思います。

選手コメント

チームとして練習から入りの部分、終わりの部分は意識していましたので、それが富山戦の試合にも現れていたと思います。中でやっている選手も、始めと終わりの時間帯、アクシデントで止まったあとの時間帯はみんなで声を掛け合っていて、良いアラート感でできていました。得点のところは、セットプレーから狙い通りに決めることができたのは久々でしたが、コーチ、スタッフと積み上げてきていることは意識していましたし、練習通りに決まったと思います。

 

熊本戦も先週(富山戦)のようなゲームになることが予想されるので、攻守においてセットプレーはキーポイントになると思います。自分たちはロングスローもありますし、ヘディングが強い選手も多いので、積極的に自分たちの特徴は活かしていきたいです。

 

相手はやることを徹底してくるチームです。そこに対して自分たちも自分たちの良さを徹底していくことが大事です。熊本とは違う良さが自分たちにはあり、相手のウィークに対して自分たちの良さが乗っかるところは間違いなく多いです。局面を一つ一つ勝っていくことが良い結果になると信じてやり続けることがポイントになると思います。前節に勝って6ポイントマッチに挑めるということはポジティブなことですし、やってきたことは間違っていないと確信しています。チーム全員で熊本戦に向けてやるべきことをやり、良い準備をして臨みます。

前節フォーメーション

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

スタッツ

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INFORMATION

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2025シーズン最終戦 

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