レノファ山口FC

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平生町、上関町

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PREVIEW

春めくホームゲームで待望の勝点3奪取だ!

迫力のある攻撃を繰り広げ、チーム一丸で前進しよう!

 

前節のV・ファーレン長崎戦で勝点1を積み上げたレノファ山口FC。今節もホームでの開催となり、9年ぶりに北海道コンサドーレ札幌を迎える。今週末は気温が一気に上がり、1週間前とは一転して暖かな気候になると予報されている。空模様に少しの心配はあるが、芽吹きの季節の訪れとともに今季初の勝利の花を咲かせよう!

 

長崎戦でレノファはクロスボールを使った攻撃からゴールを挙げ、11.横山塁と34.古川大悟が加入後初得点を決めた。古川のゴールは55.岡庭愁人のクロスをどんぴしゃのタイミングで放ったもので、「岡庭選手は両足ともに良いキックを持っていて、チームとしても強みになる」(古川)と自信を深めるものとなった。

今節は相手のフォーメーションが変わり、レノファが使えるオープンスペースも変化する。クロスも深い位置から送る場面は増えるが、岡庭、18.亀川諒史の精度の高いボールが確実に決定機を呼び込んでくるだろう。クロスからのヘディングシュートは今節も楽しみだ。

クロスのほかに注目は中央を果敢に崩す攻撃だ。相手がどのような守り方をするかにもよるが、ボランチでプレーする7.三沢直人や40.成岡輝瑠の縦パスを、9.有田稜、38.末永透瑛などが相手の嫌がるペナルティーエリア周辺で引き出せると、チャンスの質は上がってくる。カウンターでの攻撃を含め、ボランチからの縦の供給力と受け手の俊敏な動きに期待が懸かる。

 

相手の札幌とは2016年以来9年ぶりの対戦となる。札幌は開幕から2連敗と波には乗れていないが、高い攻撃力と個のクオリティーを持ち、選手層も厚い。志垣良監督は「連敗しているから調子が悪いとジャッジするのは非常に危険だ」と手綱を締め、「我々は前節の試合でできなかったことを踏まえ、しっかり修正して札幌戦に向かっていかないといけない」と話す。

 

J1再昇格を目指す札幌は、周防大島町出身の岩政大樹監督が指揮を執る。“岩政選手”とはファジアーノ岡山に所属していた時に対戦しているが、監督としての対戦は初めて。札幌にとってはチームの浮上が懸かる試合でもあり、高いモチベーションでゲームに臨むだろう。

 

札幌は前線に190cmの長身を誇るジョルディ サンチェス(背番号9)、同じく長身でスピードも武器の中島大嘉(同45)などを置くほか、ペナルティーエリアにかなりの人数を割いて分厚い攻撃を見せている。ボランチの攻撃参加も積極的だ。レノファは彼らの良さを出させないために、守備局面では長崎戦同様にコンパクトさを保ち、相手を外回しにさせてゴールを守り抜きたい。

 

試合自体は慎重な入り方になりそうだ。札幌がメンバーやシステムを変える可能性も否定できず、レノファとしてもいきなりトップギアでサッカーをするというのは難しい。まずは相手がどのようなプレスの掛け方をしてくるか、どのような攻撃の始め方をするか、しっかり見極める時間が必要になる。

 

上述したクロスや縦パスを生かした攻撃が見られるのは、確認のフェーズを終えてから。札幌の攻撃にさらされる時間は出てくるが、レノファの攻撃も花開き、タフながらも見ごたえのある攻防が試合終盤まで繰り広げられるに違いない。

目指すは今季初勝利。あたたかな3月の風に乗って上昇あるのみだ!

今節もスタジアムが一つになり、全力で前進していこう。

PICK UP

岡庭愁人選手(背番号55)

鮮やかなクロスボールでアシスト!

サイド攻撃を彩る期待のニューカマー

1週間前のV・ファーレン長崎戦で、55.岡庭愁人が持ち味を存分に発揮した。先制点の場面では、右ハイサイドのスローインでピッチに叩きつけるスピードのあるボールを供給。フリーの7.三沢直人がアーリークロスを上げ、11.横山塁のゴールを呼び込んだ。

 

87分には敵陣で奪い返した28.小林成豪からのパスを左サイドで受け、左足でクロスボールをゴール前へ。航空機が離陸するようにぐんぐんと伸びていくボールは34.古川大悟の頭を捉え、勝点獲得を近づけるネットを揺らした。

 

「長崎戦では(クロスでのアシストが)1本しかなかったが、質でゴールを取れたのは良かった。(アイコンタクトのような)サインはなくてもタイミングを合わせるだけなので、質の良いボールを上げようと思っていて、そこに古川選手も信じて入ってくれた」

 

そう振り返り、「ゴールを取る形として証明されたので、その回数を増やしていきたい」と続ける。言葉の通り、クロスが得点源になると「証明」されたことで、古川だけでなく、9.有田稜や19.山本駿亮もよりタイミング良く動き出してくれるだろう。さらなる決定機の増加が楽しみだ。

 

岡庭の貢献はそれだけではない。開幕戦では右サイドバックで出場したが、長崎戦では左サイドに回った。見える景色は全く違うが、一列前の選手との連係はスムーズで、ストロングも引き出している。前節は38.末永透瑛が縦パスを受けたり、ミドルレンジからシュートを放ったりして光るプレーを見せた。ただ、サイド攻撃の迫力は「もっと出せる」と熱を込める。

 

「まだまだ全然足りない。もっとクオリティーも回数も上げないといけないし、相手陣地でボールを動かす時間も増やさないとチャンスの回数は増えてこないと思う。チームとしても個人としても擦り合わせていくようにしたい」

 

今節は北海道コンサドーレ札幌が相手となる。「特徴を持った選手が多く、動かすのも上手いチーム」と相手の印象を語り、「守備の強度や切り替えのスピードの部分」でレノファらしさを出して戦うことが重要になると説く。

 

言うまでもなく岡庭には相手に対するハードディフェンスが求められるし、奪ってからのカウンターでもタフさが必要になるが、「自分たちの強みを出すことにフォーカスする」と意気込み、J1レベルのサッカーを体現する札幌にも真っ向勝負を挑む。

 

「今度もホーム戦なのでどんな試合になっても勝つということが一番必要だ。長崎戦は引き分けで開幕してからまだ勝てていないので、やはり勝って自信をつけたい」

 

最後の質で仕事ができるクロスボールの名手ながら、勝つためのハードワークにも手を抜かない。「勝てた試合だった」という前節を振り払い、待望の白星へ。サイドをアップダウンし、ゴールを彩る岡庭愁人に要注目だ。

選手コメント

開幕戦は自分のところでボールを失ったりしていて、良さん(志垣良監督)とも話をして、コーチからも映像を見せてもらったりして、次の試合でうまく行けるようにと準備してきました。長崎戦は勝てはしなかったですが、少しは結果につながったので、それは良かったと思っています。自分の特徴である1対1やサイドの崩しを出していくところも数回でしたが、少しずつ出せています。

 

得点に関してはこぼれてくるという感じはしたので、走り込みました。ディフレクションはありましたが、ボールの回転としても少し触れればゴールに向かうという形でした。山形ではクロスからの得点はなかったですが、レノファに来てから監督からもクロスにしっかり入るようにと常々言われているので、あのような形で取れたのは嬉しさがありました。ただ、長崎戦は勝てなかったので切り替えて、札幌戦に良い準備をしたいと思います。

 

札幌は今は勝てていないので、3連敗はできないという状況だと思います。自分たちはチームとして長崎戦でやれたように一体感を持ち、守備でしっかり組織的に守り、全員でハードワークしたいです。個人としてはしっかり結果を出して攻撃で差を付けられるように頑張りたいと思います。

選手コメント

ロングボールが入ったあとのセカンドボールをうまくセイゴウくん(小林成豪選手)が拾ってくれて、僕は前向きになった状態を取れました。クロスには前で触る意識を持ってタイミングよく出ました。岡庭(愁人)選手は両足ともに良いキックを持っているので、チームとしても強みになると思います。頻繁にクロスは上げてくれていたので、信じていました。

 

札幌はJ1にいたチームで、選手一人一人の質は非常に高いです。そこが噛み合ったときにはゴール前で脅威になるという印象があります。そういった部分では1対1の状況に持ち込まれないように、数的優位な状態で常にサッカーができるように意識したいです。

 

前線としては守備では後ろの状況を見つつやらないといけないですが、思い切りの良さは大事になってくると思います。プレスに行く時は迷わずにしっかりコースを限定できれば、後ろの味方も付いてきてくれると思います。得点では1点取れたことで気持ちとしては楽になりました。シーズンで二桁得点は目標ですが、まずは5点を目指し、そこからどんどん積み上げていきたいです。

前節フォーメーション

前節ハイライト

スタッツ

jstats

北海道コンサドーレ札幌 PICK UP PLAYER

田中克幸選手(背番号14)

セットプレーの要

レノファの守備対応に注目!

 

帝京長岡高校、明治大学を経て2024年に札幌に加入したレフティー。プロ初年となった昨シーズンはJ1リーグ戦17試合に出場し、1ゴールを挙げている。今季開幕戦はベンチスタートとなったが、前節は先発出場して攻撃の一翼を担った。主戦場はトップ下で、ボックス内でのアイデアや左足での正確なキックはストロングポイントだ。

 

田中克幸はセットプレーのプレースキッカーでもあり、利き足の左足から正確なボールを送り込んでいる。ロアッソ熊本と対戦した前節は回転を掛けて巻き落ちるようなコーナーキックで決定機を創出。熊本のベテランGKにファインセーブされているが、アシストまであと一歩に迫った。

 

札幌はターゲットになる選手が多く、セットプレーは得点パターンの一つになり得る。レノファとして警戒したいのがそのセットプレーだ。前節はコーナーキックから失点しており、ミスマッチをなくすようにトレーニングの中から修正を図っているが、今節はその成果が試される試合になる。セットプレーを与えないこと自体も重要ではあるが、相手の正確なキックとレノファの緩みのない守備の攻防からも目が離せない。

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