レノファ山口FC

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柳井市

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PREVIEW

オレンジに染まるスタジアムで勝点3奪取だ!

相手陣地攻略での質を高め、ゴールを揺らそう!

 

維新みらいふスタジアムでのホーム戦としては今年初めての土曜日開催のゲームとなる。対戦相手はレノファ山口FCと同じくオレンジを基調とする愛媛FC。お互いにリーグ戦は勝利から遠ざかっているだけに、熱い攻防が90分間を通して繰り広げられる一戦になりそうだ。

 

レノファは今節から再びの3連戦となり、愛媛戦のあとは中3日でJリーグYBCルヴァンカップ1stステージ2回戦の鹿島アントラーズ戦をホームで戦い、さらに中3日で敵地でカターレ富山と対戦する。

 

初戦の愛媛戦は、レノファが前節までに出た課題を乗り越えて臨む試合になる。前節のブラウブリッツ秋田戦ではセカンドボールをなかなか拾えず、自分たちでボールを持つ時間も十分に確保できなかった。逆に2節前のロアッソ熊本戦ではレノファが優勢な試合運びをしたものの、最後の精度を欠いて無得点。失点場面ではいずれも一瞬の隙を突かれてしまった。

レノファイレブンは今週のトレーニングを通じて、リーグ戦の直近2試合で起きたいろいろな現象を整理し、課題克服にチャレンジしてきた。いかに相手にとって嫌な場所でボールを持てるか。いかにフィニッシュシーンで質にこだわれるか。いかに隙を与えずにゴールを守り切れるか――。その課題に挑み、乗り越えようとするイレブンを大きな声援で後押ししたい。

 

相手の愛媛は開幕から勝ちがなく、リーグ戦では4連敗中と苦戦している。ただ、前節は大分トリニータに0-1で敗れたとはいえ、後半からはフォーメーションを変え、前線に人数を割いた攻撃で相手ゴールにあと一歩に迫った。

 

愛媛はボールポゼッションの上手いチームではあるが、前線の田口裕也(背番号18)を生かす背後へのボール供給はレノファにとって脅威となりうる。また1年前の試合ではパク ゴヌ(同21)にミドルシュートを振り抜かれて失点しており、パス以外の攻撃パターンへの警戒も必須だ。

 

もっとも試合全体を見れば、レノファがボールを持って相手陣地に入る回数は多く作れそうだ。今週は前節までの反省を受けてビルドアップの改善に取り組んでおり、自陣内はもちろん、相手陣地でも質の高いボールの動かし方が見られるだろう。

 

相手のフォーメーションに関わらずサイドの攻防では優位性が高く、8.野寄和哉、11.横山塁などがサイドを崩してクロスを上げたり、ドリブルでカットインしてシュートを放ったりする場面は出てくる。34.古川大悟や45.山本桜大もレノファの攻撃に溶け込んできており、勢いのある選手たちの躍動が、ゴールを呼び込んできそうだ。

「厳しい状況にはなっていますが、勝つことでチームの調子は上がっていくと思います。あとは本当に最後の質の部分。チーム全員でこだわり、一つのゴールに向かってみんなで気持ちを見せて戦っていきたいと思います」

 

古川はそう語り、勝利直結のゴールを見据える。決定機に顔を出せてきている選手たちの積極果敢なプレーが、維新みらいふスタジアムでのゴールと勝利につながるに違いない。

 

そして翌日の4月6日(日)にはレノファ山口FCレディースが所属する中国女子サッカーリーグが開幕し、レディースは維新百年記念公園ラグビー・サッカー場でのオープニングマッチに臨む。

 

レディースの対戦相手は岩国エンジェルスで、開幕戦から山口県をホームとするチーム同士の対戦となった。昨シーズンの対戦成績を踏まえればレノファレディースが優勢な試合運びをすると考えらえるが、中でも代表選手として活躍してきた10.田中陽子、11.イ ジョンウンのゲームメークには要注目だ。そして直前の練習試合では新加入の19.宮﨑珠里と33.中丸美令が得点を決めており、昨シーズンを上回る攻撃のパワーにも期待が懸かる。

 

男子トップチーム、レディースを含めレノファファミリーが一丸となって勝利を積み重ねたい一週間が始まる。

嬉しいことに4月に入り、維新公園周辺は桜が見頃を迎えた。その咲き誇る桜のように、レノファの地力を華やかにも熱く示し、前進していこう。

我らがホームスタジアムで、最高の「やまぐち一番」を! さあ熱戦の開幕だ!

 

PICK UP PLAYER

17.田邉光平選手

再浮上へのタクトを振る副キャプテン

チャレンジ精神を貫き、再び勝利へ!

 

レノファの再浮上を懸けた試合で注目されるのが、レノファで2年目のシーズンを迎える17.田邉光平だ。チームに負傷者も相次ぐ中で、「今の状況に満足している人など誰一人いない。本当に勝点3が取れるように頑張りたい」と気を吐き、全力を注いで目の前の勝利を目指す。

 

昨シーズンはプロ1年目ながらJ2リーグ戦で計31試合に出場し、ピッチ上でのプレーを通じて守備強度や攻撃参加の積極性でも成長を遂げてきた。メンバーが大きく入れ替わった今シーズンは副キャプテンに任命され、名実ともに中心選手としての活躍が期待される。田邉自身がそれをよく分かっており、就任の際にには次のようにコメントした。

 

「より一層の覚悟と責任を持ち、チームがより良い方向に向かって行けるように全力で取り組み、自分の役割を全うしたいと思います」

 

開幕スタメンに選ばれたのも彼が担うべき役割の重要性を示しているが、開幕戦は本来のパフォーマンスを発揮できなかった。リズムを掴みきれず、レノファは後半立ち上がりに失点。志垣良監督は田邉を下げて40.成岡輝瑠を投入し、第2節V・ファーレン長崎以降はその成岡と7.三沢直人がスタメンを張った。田邉は負傷もあって、しばらく試合から遠ざかることになった。

 

我慢の時間が続くことにはなったが、開幕戦から1カ月後の第5節大分トリニータ戦で途中出場して復帰すると、リーグ戦はロアッソ熊本、ブラウブリッツ秋田と連続してフル出場を果たした。ピッチの中から見た試合を、田邉はこう振り返る。

 

「内容的には難しい試合になってしまった。あのような試合をものにしないといけないし、悔しいというのが正直な気持ち。相手の土俵で戦うことになったが、自分たちの時間をもっと作るということは、チームとしてもっとやっていかないといけない」

 

今週のトレーニングでは、チームとして「自分たちの時間」を作る作業にも焦点を当てた。ボランチを担う田邉は「試合の中で落ち着かせたり、ビルドアップをしっかりやっていくことも、勝つ確率を上げるために必要になる」とうなずき、「悔しい試合」を糧に、前方に出すパスや攻撃時のポジション取りにもこだわって汗を流した。

 

「自分としては本当に満足していないし、チームも勝てていない。まずはチームが勝つことが一番。そこに向けて自分が貢献しないといけない。2試合ともにギリギリの戦いだったが、そういう試合を勝ちに結びつけられるように、自分自身としてもやっていきたい」

 

今節は愛媛をホームに迎える。昨シーズンのホーム戦では天候が芳しくない中で、一発のミドルシュートを受けて苦しい試合展開になった。今週末もやや空模様に不安はあるが、田邉は「経験値は上だと思うし、悲観する必要はない。そういう時こそ球際、走力で上回りたい」ときっぱり。強い眼差しを向けて、こう熱を込めた。

 

「相手も連敗しているが、隙を簡単に見せてくれる相手でもない。自分たちはチャレンジャー精神を持ち、相手に向かってチャレンジしていきたい。一番はゴールを取ることで、その確率が上がるようにやっていく。まずは最初の1点。先制点のところにこだわりを持ちながらやっていきたい」

 

18.亀川諒史が離脱している中で、副キャプテンの田邉がキャプテンマークを左腕に巻いている。いまが耐え時であると同時に、勝負の時でもある。勝利への執念を燃やし、春のみらスタで再び白星を光り輝かせてみせる。

 

選手コメント

秋田戦は相手の土俵に立たずに、自分たちからしっかりボールを動かしてやっていこうという提示が監督からあった中で、それをできなかったのは自分たちの力不足だったと思っています。自分たちの土俵でサッカーができない時でも、ゲームの流れを感じながら最悪でも勝点1を取らないといけないゲームでした。

 

チームとしてボールを持てていても、持たされる状況になってゴールに行ける回数は少なく、ビルドアップで効果的に崩せるシーンはあまり作れていないと思っています。チームとして狙いとしていたサッカーをやれていたら、前の試合も違った形になっていたと思うので、トレーニングの中からそこ(ビルドアップからの攻撃)は意識して取り組もうという話も出ています。そこはしっかりやっていきたいと思います。

 

愛媛は昨シーズンも粘り強いチームだと印象があります。去年のホームでの試合は雨の中、難しい試合にしてしまったという印象は僕の中でも強く残っています。天候が良くない場合になったとしても、秋田戦でもあった一瞬の隙からやられるというのを反省して失点を防ぎ、維新でしっかり勝って、また良い順位で試合ができるように頑張りたいと思います。

選手コメント

縦の速さが相手の脅威になっているシーンもありますし、時間を作ったほうが良いということもあります。攻撃のレパートリーを増やしていくことで、もっとレノファが相手にとってやりづらいチームになっていけると感じています。全員が同じベクトルを向けてここから勝てるようにやっていきたいと思います。

 

愛媛は可変しながらビルドアップしたり、相手を見て立ち位置を変えてくるチームだと思います。自分たちのプレスをどう掛けていくか、グラウンドに立っている選手が即座に対応しないといけないと思います。一人一人が状況判断し、コミュニケーションを取りながら共有し、状況に合わせて対応できるチームにしていかないといけないと思います。

 

ケガで選手が入れ替わることはありますが、攻守両方においてうまくコミュニケーションを取りながらやっていければ、誰と組んでも遜色なくやれるメンバーは揃っています。そういう声掛けは意識してやっていきたいと思います。まずは愛媛戦に勝たないと良い流れに乗っていけないと思います。負けは許されない状況ですので、まずは目の前の試合に勝つ。そこから良い流れを作って、連戦の鹿島戦にトライしていきたいと思います。

前節フォーメーション

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

スタッツ

jstats

愛媛FC PICK UP PLAYER

谷本駿介選手(背番号14)

ポゼッションの中心選手

技術と展開力に要警戒!

 

愛媛FCのボランチを担う谷本駿介は、セレッソ大阪のアカデミーで育ったのち、関西福祉大を経てJ3時代の愛媛でJリーグデビューを果たした。J初年の2023年から活躍し、23試合で先発するなど計31試合に出場。チームがJ3優勝を飾ってJ2に復帰する原動力の一人となった。谷本は同年のJ3ベストイレブンにも選出された。

 

抜群のパスセンスやボールタッチの巧みさは谷本の特徴であり、谷本から前線の田口裕也、右サイドに出て行く甲田英將へのボールは局面を一気に変える。現在の愛媛は3-4-2-1のフォーメーションがベースになっているが、4-2-3-1、4-4-2といった組み方をすることがあり、谷本からのパスの受け手はフォーメーションによって変わってくる。ただ、いずれにしても谷本の技術と展開力はチームの大きな武器。セットプレーのキッカーも務め、豊富なパターンでキックを供給する。

 

愛媛はボールを動かすことで主導権を握っていくチームであり、ボランチの役割は大きい。向かい合うレノファは、ハイプレスを掛けて直接的にボランチを困らせたり、守備のコンパクトさを貫いてパスの選択肢を減らしたりと賢く振る舞って、相手の良さが目立たないようにしていく必要がある。同じポジションという点ではレノファの注目選手でもある17.田邉光平との対決からも目が離せない。

 

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