レノファ山口FC

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PREVIEW

ボランチのゲームメイクがカギを握る秋田戦

ルヴァンカップの勢いをリーグ戦へ! 古巣対戦にも注目!

 

3月26日に行われたJリーグYBCルヴァンカップの1stステージ1回戦で大分トリニータに3-2で勝利したレノファ山口FCは、中3日の日程でリーグ戦を戦う。対戦相手はブラウブリッツ秋田。アウェイでの連戦となり体力的には厳しい試合となるが、チーム全体の力を結集して勝利を掴み取りたい。

 

まず最初にポイントになるのがメンバー選考だ。ルヴァンカップではチームとして3得点を挙げ、34.古川大悟は途中出場から2ゴールを奪取、45.山本桜大は2アシストの活躍を見せた。山本桜大は2トップで先発し、途中からはサイドハーフに回っても持ち味を発揮した。連戦のため、すぐにリーグ戦の出番が回ってくるとも限らないが、多くの選手の躍動は志垣良監督にとって嬉しい悲鳴となっただろう。

「普段は出場機会の少ない選手やケガで出られていない選手、練習試合でもプレーできていなかった池上丈二などが戻ってきたこともポジティブな点。若手選手が公式戦で躍動してくれた。まだまだ修正ポイントは多いが、その舞台を経験できたことは大きかった」

 

指揮官はルヴァンカップの試合後にそう話し、チームの「着実な成長」を実感する。また、前線の選手たちに加え、レノファにとって大きいのはボランチの充実だ。リーグ戦前節は17.田邉光平がスタメンに復帰し、ルヴァンカップは6.キム ボムヨンと10.池上丈二が今季初出場ながら安定感のあるプレーを見せた。今節はボランチがどのような組み合わせになるかも楽しみなポイントだ。

 

秋田は厳しいプレスを掛けるとともに、長めのボールを前線に当ててくる。レノファも強度の高いサッカーをしているとはいえ、秋田の土俵に完全に上がってしまうと、難しい試合になってしまう。レノファのボランチたちが主体となって自分たちの時間を作ったり、献身的にセカンドボールを拾ったり、あらゆる場面に顔を出して動かないといけない。

 

もっとも今年の秋田は複数失点を喫する試合が目立っており、守備への切り替えや守備時の距離感で去年ほどのタイトさはまだないのかもしれない。相手の現状を考えれば、レノファは少し余裕を持ってボールを持てるため、ボランチを中心に緩急を付けてボールを動かせれば、ゴールに迫る場面は何度も出てくるだろう。ルヴァンカップに出た若手にも期待が懸かり、45.山本桜大は次のように話して意欲を燃やす。

「秋田は蹴ってくるサッカーをしてくるが、自分たちの時間になれば自分たちのところで落ち着かせたり、前への推進力を出したり、そういうところで違いを出したい。リーグ戦で結果を出せるように頑張りたいです」

 

今節は古巣対戦の選手たちとの対決にも注目が集まる。特に秋田の小松蓮(背番号10)はリーグ戦前節こそ得点はなかったが、開幕から5試合連続でゴールをしずめ、J2得点ランキングでトップに立っている。クロスボールに合わせる得点が多く、直近3得点はいずれもヘディングシュートでのゴールイン。高さと動きのダイナミックさを生かしており、レノファ守備陣の4.松田佳大と14.下堂竜聖にとっては小松に前を向かせないようにしたい。もちろん出場機会があれば昨年を秋田でプレーした5.喜岡佳太との対決も実現する。

 

さらに、GKの山田元気(背番号1)、ボランチの小野原和哉(同80)は先発出場が続き、吉岡雅和(同20)も第2節以降は全ての試合でピッチに立っている。フォーメーションは4-4-2を採用しており、古巣対戦4選手の同時出場も考えられる。小野原は強烈なミドルシュートを持っているだけに、ここでもレノファはボランチ陣の寄せのスピードが大事になる。

 

レノファでプレーした選手たちとの対決も楽しみな試合は、秋田市のソユースタジアムで30日午後2時キックオフ。

アウェイでの連戦となったが、ミッドウィークに行われたルヴァンカップの手応えを確かなものにするためにも、レノファが一つになって全力で勝利へと突き進もう!

 

選手コメント

前節の熊本戦は自分たちのほうが得点するチャンスはありました。自分が出ている以上は、結果にこだわってやっていかないといけないです。交代で出た選手も迫力を持ってプレーし、いつ点を取ってもおかしくない状況でしたが、結果が0-1になったのはもったいなかったです。最後の質が一番大切です。練習からみんなで突き詰めてやっていきますが、試合では自分たちの価値を示さないといけない。それは試合で見せるしかないです。

 

自分たちの高さを武器にすることも必要ですが、岡庭愁人とか僕とかのサイドの選手が中に切り込んでシュートしたり、相手陣地でボールを回したりすることもできると思います。サイドでのドリブル突破は自分の武器でもあるので、タケルくん(板倉洸選手)が外を回って出て行ったタイミングでの相手の食いつきを見て、攻撃の仕方をどうやっていくかも突き詰めたいです。タケルくんとも話をしているので、もっと改善できると思います。

 

秋田はロングボールを入れて、相手にとって嫌なことをしてくるチームだと思います。ロングボールが多い戦いにはなると思いますが、ハードワークと球際は自分たちも徹底してやっているので、そこではバチバチやっていきたいと思います。ただ、相手の土俵に乗らされないように、自分たちから相手の嫌なことをしていきたいです。

選手コメント

(ルヴァンカップでの得点は)山本桜大くんが良い形でボールを取って、そのあと縦突破してクロスを上げるかなと思って全力で走っていきました。そのまま良いボールが来ましたが、僕も狙っていた形だったので、得点に結びついて良かったです。(山本桜大選手のシュートが足元に来たので)びっくりはしましたが、ボールが来るのは準備していたので良かったです。後半もサイドを揺さぶれて、ミネくん(峰田祐哉選手)が折り返して(古川大悟選手の)ゴールが生まれたところも狙い通りでした。良いボールを供給できました。

 

僕たちは前から前からやっていこうとしている中で、ルヴァンカップではファーストディフェンダーが決まらない時間が続いて左右に揺さぶられ、きつい時間が長くなりました。ただ、試合の中で距離感を良くして前から追えるように守備を改善できました。チーム全体として試合の中で修正できたのは良かったです。

 

秋田は割り切って前に蹴ってくるチームだと思います。ルヴァンカップのようなタフな試合になると思いますが、僕は本当に得点を決めてチームを勝たせたいと思います。チームのために走って、また勝利ができるように頑張っていきたいです。

前節フォーメーション

前節ハイライト

前回対戦ハイライト

スタッツ

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INFORMATION

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