

J2残留圏との勝点差は3。レノファ山口FCは今節、他会場を含めた結果次第で残留圏の17位に浮上する可能性があると同時に、18位以下が確定するリスクもあるという運命の試合を迎える。まさに崖っぷちの状況に追い込まれているが、前向きに戦うサッカーを貫いて勝利をつかみ取ろう。

前節からの2週間のインターバルは久々の公開練習も行ってチームの士気を高めてきた。中山元気監督は「たくさんの方に来ていただきエネルギーをもらえた。自力で残留を決める状況を作り出すためにも勝ちが必要。勝って帰ってこられるようにしたい」と話し、サポーターからのエネルギーを力に変えて勝利を目指す。
いわきとの前回対戦(6月15日)は2-2のドローだった。夏の移籍ウインドーでJ1横浜F・マリノスに移籍する谷村海那にロングスローから得点を許すなど劣勢となったが、45.山本桜大が左のペナルティーエリア角から侵入して豪快なシュートを決め、最終盤にはコーナーキックの流れから5.喜岡佳太が同点ゴールをしずめて勝点1を手にした。
その時期からいわきの顔ぶれは変化しているものの、縦への速さや球際の強さは不変で、セカンドボールへの反応も早い。いわきらしい戦い方は継続している。特に現在のいわきはレノファと同じ3-1-4-2のフォーメーションを採用しており、いわゆるミラーゲームとなる。中盤での球際の攻防はより熱いものとなりそうだ。
特徴のある選手が多く、トップ下の石渡ネルソン(背番号7)は185cmの高さを生かして起点となり、右ウイングバックの加瀬直輝(同15)はドリブルでサイドを深く突いてクロスを送る。左サイドの五十嵐聖己(同32)も仕掛けたり、ロングスローでチャンスを広げたりと警戒したい選手の一人だ。
シンプルに前線に当てるというよりは、トップ下のフィジカルと両サイドの推進力を生かす攻撃で決定機を重ねており、レノファは5.喜岡佳太を中心とする最終ラインだけでなく、攻防にさらされる中盤の選手たちの守備対応がカギを握る。
石渡など相手トップ下に自由に動かれないためには、レノファは17.田邉光平とその周辺の対応が重要。両サイドでは27.小澤亮太や55.岡庭愁人の粘り強い守備が必須となる。各選手ともタフな戦いとなるのは間違いがなく、彼らにしっかりと応援のパワーを届けたい。
もっともいわきは昇降格の可能性がないだけに、これまでの主軸とは違う選手起用もあるだろう。メンバーを大きく変えてきた時には、前半の立ち上がりで状況をすぐに把握することが必要だ。相手の起用法を見ながらの臨機応変な対応もポイントになる。
一方でレノファが攻撃に転じた時にはペナルティーエリアに入れる機会も多そうだ。相手もフォーメーション上のウィークはアンカーの周りや最終ラインの脇。ここに攻撃の起点を作るという意味では古巣対戦となる9.有田稜に期待が懸かり、彼自身も「得点を取りたいという気持ちは誰よりも強い。1対1の個の部分や走るところでも上回りたい」と意気込みを語る。

スピードのある選手が動けるエリアもあり、2試合連続ゴールを狙う45.山本桜大、右サイドを崩す27.小澤亮太や36.西堂久俊が持ち味を出せる場面はこれまでの試合よりも多くなる。構えて起点になる選手、動いてチャンスを広げる選手の静と動の効果的な連係が積み重なれば、複数得点のチャンスがどんどん広がっていくはずだ。熱い応援で彼らの走力も支えたい。
運命を左右する一戦となるレノファといわきの試合は11月23日午後2時キックオフ。残留争いの直接のライバルとなる熊本の試合は午後4時キックオフのため、試合中に熊本のスコアを気にしなくてよいのはポジティブだと言えそうだ。目の前の試合に集中し、勝つのみ!
現地やパブリックビューイングで声援を届け、レノファ一丸で最高の瞬間を迎えよう。

勝たないといけないという状況が続いている中で、そこに向けて全員で取り組めているのは大きいです。2週間の準備期間で共通意識を持って良い準備ができていると思います。勝って勝点で並ぶことも、負けてしまうと降格が決まってしまうこともあり得る状況なので、緊張感を持ちつつやらないといけないですが、若い選手も多いので、いつも通りできるようにサポートもしていきたいと思います。
いわきの特徴である球際のところでは勝たないといけないので、自分自身がいつも以上にプレーで見せて全員で相手以上のプレーをすることは練習から意識してきました。いわきのやり方は2週間の準備があったので、その練習はできていると思います。
逆に自分たちが球際や走力でそこで上回れれば勝利は掴めると思います。守備の選手なので失点0で抑えながらゲームを進めることはもちろんやらないといけないですし、チームをまとめるために、常に90分間、後ろから声を出し続けることは今の自分の役割です。得点を動かすことによって変わってくるゲームだと思うので、最終ラインは失点しないように抑えつつ、先制点を取ることで自分たちのサッカーができるので、先制点にも重きを置いていきたいです。
磐田戦は勝たないといけない試合でしたし、残り15分くらいまでは自分たちのペースでできていた中で相手に押し込まれて2失点したのはもったいなかった。あとは勝つしかないですし、残り2試合を勝つことで可能性が広がると思うので、勝つことしか考えていないです。レノファに入って残留が目標になってしまったことにすごく責任を感じていますし、もっと上に行けるチームだと思っているので、最低限の目標は果たさないといけないです。
いわきはすごくアグレッシブに来るチームなので、そこで負けてしまっては話にならない。1対1の個の力だったり、走る力だったり、そういうところは本当に上回りたいと思います。フォーメーションも似ていて、似たサッカーをしてくるので球際で負けてはいけない。このタイミングでいわきと対戦するのは何か縁があるのかなとは思いますが、成長させてもらったクラブで思い入れもあります。感謝の気持ちは強いですが絶対に負けたくないので、誰よりも走り、倒れないサッカーをやっていることを見せたいと思います。
サポーターからすごく熱い後押しをいただいて富山にも熊本にも勝てたと思いますし、磐田戦も素晴らしい応援の中でサッカーができて幸せな時間でしたが、ああいう中で勝ちきらないとプロとしてはやっていけない。いわき戦もサポーターの力を借りて絶対に勝って帰ってきたいと思います。
前節フォーメーション
前節ハイライト
前回対戦ハイライト
スタッツ
INFORMATION
2025シーズン最終戦