

今週末のジェフユナイテッド千葉戦は、9月唯一のホームゲーム。みらスタで行われるナイトゲームも今季のラストとなり、ウォーミングアップ前と“勝利後”にはペンライトや手持ちのスマートフォンの明かりでスタジアムを照らす「みらスターナイト」も開催予定だ。きらめく瞬間を最高の笑顔で飾るためにも、勝利を目指して最後まで戦っていこう!
レノファ山口FCは先週は公式戦がなかったが、9月7日にJ3ギラヴァンツ北九州と練習試合を行うことで感覚を狂わすことなくチームの積み上げを図った。練習試合は3選手がゴールを挙げ、90分ゲームを3-1で快勝。相手とのカテゴリーの違いがあるとはいえ、上々の手応えを得て今週のリーグ戦に備えることができた。

「北九州戦までの1週間はビルドアップから崩しのところまで、どうやって得点を取るかというところをもう一度共有して、どういう関わり方をするかをやってきた。(練習試合で)オプションや選手起用のところでも試すことができた。(得点した西堂久俊は)結果を出すということが求められているので、そういう意味では得点が取れたことも良かったと思う」
中山元気監督はそう話す。実際に今週は練習試合での成果を踏まえて連係面をさらに深化させ、千葉戦に向けて万全の調整を図った。ただ指揮官は「ボールはつなぐことが目的ではなく、ゴールという形を見据えた中で、順番を間違えないようにやらないといけない」とも強調。2点目、3点目を取っていくための「自分たちからのアクション」にも目を向けて、攻撃陣に奮起を促した。
そのアクションは千葉戦での重要なポイントになる。前節の水戸戦は重心が下がってボールを握られる時間があっただけに、相手にボールがあるときは前線から積極的に守備を仕掛け、自分たちのボールになっても前線に人数を割いて得点の匂いを濃いものにしていきたい。
千葉は4-4-2のフォーメーションを採用している。バックライン4枚と中盤4枚での守備は組織されているが、それでも間延びする時間はゼロではない。レノファが得点を目指すには、ボランチとセンターバックの間のスペース、いわゆるバイタルエリアでどれだけ起点を作れるかがカギになりそうだ。

具体的には、ボランチの29.輪笠祐士がセンターFWの9.有田稜に縦パスを差し込んだり、両サイドから8.野寄和哉や45.山本桜大を活かすボールを入れたりする回数が増えるほど、千葉にとって守りにくい攻撃になる。
一方で千葉も攻撃陣のタレントは豊富だ。前回対戦からは選手の出入りがあるものの、ペナルティーエリア内の狭いゾーンでも仕事ができる椿直起(背番号14)、山形から加入のイサカ ゼイン(同42)などにチャンスを与える回数は減らしたい。もちろん元レノファの前貴之(同15)、髙橋壱晟(同2)の両サイドバックは積極的に攻撃参加し、ミドルレンジからもシュートを狙う。彼らとの対戦は楽しみだが、しっかりとした対応が必須になる。
前や髙橋はフォーメーションのミスマッチを逆手に取って前線に進出するはずで、レノファは守備への切り替えやスライドのスピードが遅れると一気にピンチになってしまう。それをさせないための集中力も必要になるが、スタジアム全体の熱い応援でチームを鼓舞し、90分間のバトルを持続できるエネルギーを与えていこう!
新戦力にも注目だ。水戸戦でレノファ戦初出場を果たした36.西堂久俊は古巣戦でもあり、今節への思いは人一倍強い。また水戸戦に出られなかった31.草野侑己も気合い十分! 彼らの前線からのプレッシングとボールを奪ってからの仕掛けは迫力があり、レノファを引き上げるためにチームに招かれた彼らのプレーからも目が離せない。
相手は自動昇格圏内の2位に位置するチームだが、勝機は必ず訪れる。今節は9月唯一のホームゲームだ。みんなで一つになってゴールを目指し、みらスターナイトのきらめく瞬間へと駆け抜けていこう!

前節の水戸ホーリーホック戦に途中出場し、レノファでの初出場を果たした36.西堂久俊。実際の出場時間は20分ほどだったが、縦に出ていくスピードや相手を後手に回すような仕掛けは短い時間でも披露した。
さらに、1週間前の北九州とのトレーニングマッチではセットプレーの二次攻撃から、利き足ではない右足でゴールを決めた。西堂は「セットプレーの流れからのゴールもあまりなかったので、ポジティブな要素の一つになったと思う」と言い、こう続ける。
「良い流れができてきていて、個人としては心身ともに良い状態になってきている。そういった意味では次の試合が本当に大事。そこでいかに僕自身が示せるか。自分との戦いにもなるが、やらなきゃいけない。そういうマインドで取り組めている」
リーグ戦に出場し、練習試合でも得点できたことが好循環を生み、練習でも自分自身のプレーを存分に発揮できている。
「仕掛けていくプレーは手応えを感じているし、もっとやっていけるという感覚がある。あとは連係のところ。もっと突き詰めて、よりスムーズに、より良い状況を作れると思う。練習でも伝えているので、もっと良いものは表現できていけると思う」
個での仕掛けと味方との連係のバランスを取りながら迎えるのが、今節の千葉戦だ。西堂はジュニアユースまで千葉県市原市のサッカークラブでボールを追っていただけに、千葉は「小さい頃から身近にあったJリーグクラブ」と話す。市立船橋高、早大を経てFC東京に加入後、期限付き移籍という形でその身近なクラブのユニフォームにも袖を通した。
マッチアップする可能性がある椿直起や日高大は千葉で一緒にプレーした選手だ。彼らとの対戦を念頭に、西堂は「スピードがあったり、特徴がある選手とマッチアップする。一緒に練習してきた選手でもあるので、そういう部分は頭に入れながら、何としても目の前の相手には負けないようにしたい」と意気込む。
もちろん元チームメイトとのバトルを制したあとは、ゴールにつながるボールをフィニッシャーに供給したい。9.有田稜とは鹿児島時代にわずかな期間ではあるが一緒にプレーしており、水戸戦で55.岡庭愁人が見せたようなアシストを西堂も狙う。
「良いボールを届けられれば、稜くんが決めてくれる。それはクロスを上げる側の僕らが一番分かっていることなので、あとは質のところになってくる。チームの共通認識としての形もあるので、あとは質の勝負だけ。そこは決めてくれるように合わせていきます」
くしくも18.亀川諒史の負傷に重なるタイミングで加入した西堂には、レノファを苦境から救う大きな役割も期待されている。西堂はそれを認識しつつ、自分らしさを最大限に表現して最高の瞬間へと手を伸ばす。「いかに自分の特徴を出してゴールに迫るか。そこは変えずに取り組み、勝ちを届けられるようにしていきたい」。初のみらスタでのホーム戦。波に乗るニューカマーの活躍が、チームを奮い立たせる。

一つ前のリーグ戦が相手にボールを与える時間が多くなって苦しい時間が長くなったので、北九州との練習試合では、自分たちがボールを蹴り出さずに早く準備をしてやっていくということは意識してやれていたと思います。蹴らなくて良い時にボールを保持するということ、相手に簡単にボールを渡さないということはチーム全体で共有できたと思います。
本当に勝つしかないので、得点のところや攻撃のところはリーグ戦がない週もやってきました。そういうところはみんなで意識しながらやれていると思います。やはり勝たないといけないので、どれだけ失点0で進められるかが大事になってきます。90分を終えたときに勝てていれば良いので、後ろの選手としては失点0で進めるということは意識してやっていきたいです。
千葉はリーグ戦では上位にいますが前回対戦でも叶わなかったとは思っていないです。前半戦の試合も多くチャンスを作れていたというところはあるので、今度は得点できるようにしていきたいと思います。(秋田で一緒にプレーした河野貴志選手は)空中戦も強いですし、守るだけでなく秋田でもセットプレーで得点を取っていたので、そういうところは警戒したいです。
前節は久々の90分間の出場でしたが、いわきでも90分間出ることも多かったので、そこに関しては問題はなかったです。ただ、最初のフォーメーションの時の行き方が良くなかったので、早いタイミングで修正しないといけなかったです。最低でも飲水タイムで修正できるようにしないといけないと思います。全員でコミュニケーションを取れてやれているので、良い選択ができればもっと良い方向にやっていけると思います。
千葉はサイドに能力の高い選手もいますし、そこを抑えて自分たちが出て行けるかの勝負になってくると思います。自分たちは元気さんになっても常に前から行くという姿勢は変えていないですし、全員が共通認識を持って戦えているので、練習から取り組んでいった中で、そういうところを試合に出せるようにしていきたいです。
この試合も勝つことしか考えていないですし、引き分けでは誰も満足できない。勝つためのプレーをしていきたいです。自分が取って勝つのは理想ですが、チームが勝つことを最優先にしたいです。最初の目標とは違いますが、今は残留という最低限のことはしないといけないので、チームの力になれるように頑張っていきたいです。
前節フォーメーション
前節ハイライト
前回対戦ハイライト
スタッツ
ジェフユナイテッド千葉 PICK UP PLAYER
前貴之選手(背番号15)
千葉でも活躍のインテリジェンス
攻守のキーマンに要注目
昨シーズンまでレノファでプレーしたピッチ上のインテリジェンスは今年、千葉でその頭脳を活かしている。リスクの芽を摘み、攻守のバランスを保ち、得点に直結するパスも出す。今季はここまで21試合に出場し、そのうち14試合に先発。左サイドバックを主戦場としているが、右サイドバックやボランチでもプレーし、チームの上位進出を支えている。
レノファと千葉との前回対戦では出場していなかったため、今節の出場が叶えば、千葉のユニフォームを着ての“初対戦”となる。左サイドバックで出た場合は49.峰田裕也、36.西堂久俊などとのマッチアップが考えられるが、何といっても前はポジションにとらわれない選手だ。チャンスにつながる場所を感じ取って自在に動いていくキーマンを制するには、マッチアップする選手以外も前を視野に入れておかないといけない。
もちろんレノファが攻撃に出る時も、前の壁を突破する必要がある。彼のリスク管理能力や1対1での強度は折り紙つき。単調なサッカーになってしまうと前の守備ゾーンに掴まってしまうため、しっかりとした連動でサイドを崩したい。直近2試合は出場していないため、実際にみらスタのピッチに立つかどうかは分からないが、ピッチを司る前との対戦は怖くもあり、そして楽しみでもある。みらスタでの手に汗握る攻防を楽しみにしたい。
INFORMATION
9/14 HOMEGAME
10 月ホームゲームチケット発売中